GLOSSARY

トランジスタとは

Transistor
最終更新:2026-06-23製造プロセス

定義・解説

トランジスタの動作原理からFinFET・GAA構造への進化まで、「半導体基礎:トランジスタとICの基礎」で初学者向けに解説しています。MOSFETのスイッチング原理と集積回路への展開を合わせてご覧ください。

半導体基礎(入門記事シリーズ)→

トランジスタ(Transistor)は、電気信号を増幅またはスイッチングする半導体素子で、現代の電子機器・コンピュータ・通信機器の根幹をなすデバイスです。1947年にベル研究所のShockley・Bardeen・Brattainによって発明され、2024年現在では1つのSoC(System on Chip)に数百億個ものトランジスタが集積されています。

半導体ICで最も広く使われるのは、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)です。ゲート電極に電圧を印加することでソース・ドレイン間のチャネルを開閉し、電流のオン/オフを制御します。CMOSロジックではNMOSとPMOSを組み合わせ、消費電力を抑えながら高速動作を実現しています。

微細化の歴史はムーアの法則として知られ、製造プロセス(ノード)が進むごとにトランジスタのサイズが縮小し、集積密度が向上します。平面型(プレーナー)MOSFETは22nmノードまで主流でしたが、短チャネル効果による性能低下が顕在化したため、14nm以降は立体構造のFinFETが採用されました。

さらに3nmノード以降では、ゲートがチャネルを四方向から完全に包囲するGAA(Gate-All-Around)ナノシート構造が採用されています。TSMCは2022年に3nm FinFETを量産開始し、Samsungは3nmでGAA(MBCFET)を導入しました。より小さなトランジスタにより、CPUやGPU、AIアクセラレータの性能向上が続いています。

製造には、ゲート絶縁膜(High-kゲート酸化膜:HfO₂など)のALD成膜、ゲート電極(メタルゲート:TiN、TaNなど)のPVD/CVD、ソース・ドレインのエピタキシャル成長、精密なエッチング(RIE・ALE)など多くの先端プロセスが組み合わされます。

よくある質問(FAQ)

トランジスタとは何ですか?
電流や電圧を増幅したり、電気のオン・オフを切り替えたりする半導体素子です。現代のCPUには数百億個が集積され、デジタル回路の基本スイッチとして働きます。
トランジスタの種類は?
大きくバイポーラトランジスタと電界効果トランジスタ(FET)に分かれます。ICの主役はMOSFETで、微細化に伴いFinFETやGAAへと構造が進化しています。
トランジスタは何のために使われますか?
論理演算(スイッチング)と信号増幅です。多数を組み合わせて論理回路やメモリを作り、コンピュータの計算や記憶を実現します。

デバイスの製造メーカー

TSMC(台湾積体電路製造)台湾

世界最大の半導体ファウンドリ。3nm、5nm、7nmなど最先端プロセスノードで業界をリード。Apple、NVI…

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Samsung Electronics(サムスン電子)韓国

世界最大のメモリメーカーであり、先端ロジックファウンドリでもあるIDM。DRAM・NANDフラッシュで市場をリ…

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Intel米国

世界最大のCPUメーカー。従来はIDMとして自社プロセスでCPUを製造してきたが、Intel Foundry …

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比較・違いを学ぶ

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3nmプロセスと5nmプロセスの違い
5nmプロセスはApple A14/M1やQualcomm Snapdragon 888などに採用され、7nmから約15〜20%の性能向上と30%前後の消費電力
ロジックプロセスとメモリプロセスの違い
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FinFETとFD-SOIの違い(プロセスアーキテクチャ比較)
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Intel 18AとTSMC N2はいずれも2024〜2025年を目標とした2nm世代の最先端プロセスノードです。両者ともGAA(Gate-All-Around
CFETとGAAの違い(次世代トランジスタ2nm以降)
GAA(Gate-All-Around)はFinFETの後継としてTSMC(N2)・Samsung(SF3)・Intel(Intel 18A)が2nm〜1.8n
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