最終更新 2026-10-19

RCA洗浄とは

RCA Cleaning
目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連する製品
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

RCA洗浄は、1960年代に米RCA社のWerner Kernらが開発した、シリコンウェハの標準的な湿式洗浄プロセスです。開発から半世紀以上が経過した現在でも、先端ファブを含む世界中の半導体製造ラインで基礎的な洗浄手法として広く採用されています。

洗浄は主に2つのステップで構成されます。SC-1(Standard Clean 1)はアンモニア水(NH₄OH)・過酸化水素水(H₂O₂)・超純水の混合液(APM液)を70〜80℃程度に加熱して使用し、有機汚染物やパーティクル(微細なゴミ)を除去します。SC-2(Standard Clean 2)は塩酸(HCl)・過酸化水素水・超純水の混合液(HPM液)を使用し、アルカリ金属や重金属などの金属汚染を溶解除去します。

多くの場合、SC-1・SC-2の前後にHF希釈液(DHF)によるSiO₂自然酸化膜の除去ステップを組み合わせます。これにより、有機物・パーティクル・金属・酸化膜の4種類の汚染を体系的にクリーニングする一連のシーケンスが完成します。

現代の先端ファブでは、このRCA洗浄をベースに各社が独自の洗浄液組成・温度・処理時間・メガソニック(超音波)などを最適化したプロセスを運用しています。枚葉式(シングルウェハ)洗浄装置の普及により、バッチ式と比べて洗浄均一性の向上やクロスコンタミネーション(交差汚染)の低減が実現されています。

洗浄装置の主要メーカーはSCREENホールディングス(枚葉洗浄で世界トップシェア)、東京エレクトロン(TEL)、SEMES(韓国)などです。特に3nm以下の先端プロセスでは、洗浄工程が歩留まりに与える影響が大きく、洗浄技術の重要性はますます高まっています。

図解

RCA洗浄の流れ(SPM・SC1・DHF・SC2・リンス乾燥)と各薬液が除く汚れ
アルカリのSC1で付いた金属を、酸性のSC2で落とす順番になっている。

紛らわしい言葉の切り分け

SC1とSC2。どちらもRCA洗浄を構成する薬液です。SC1はアンモニア水と過酸化水素水の混合液で、パーティクルと有機物を取り除きます。SC2は塩酸と過酸化水素水の混合液で、金属汚染を取り除きます。SC1のあとにSC2を使う順で組み合わせます。 比較記事 →

関連するデータ・ツール

計算・換算ツール洗浄薬液の調合・濃度 計算ツール

この用語を扱う職種

前工程(ウェハプロセス)洗浄工程エンジニア(ウェット洗浄)

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

ZETA™+東京エレクトロン(TEL)・バッチ洗浄装置
WS-620C/WS-820C/WS-820LSCREENホールディングス・バッチ洗浄装置
CW-2000SCREENホールディングス・バッチ洗浄装置

関連する装置カテゴリ

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Lam Research米国アクリオンシステムズ(Akrion Systems)米国ACM Research米国KCTech(ケーシーテック)韓国ステラケミファ日本三菱ガス化学日本

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 東京エレクトロン(TEL)「ZETA™+ 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  2. SCREENホールディングス「WS-620C/WS-820C/WS-820L 製品ページ」(2026/10/07 確認)