最終更新 2026-10-07

FinFETとは

FinFET
目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. よくある質問
  5. 関連する製品
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

FinFETとは、チャネル部分を薄い「フィン(ひれ)」状の突起として立体的に形成し、ゲート電極が三方向からチャネルを囲む立体型トランジスタ構造です。2011年にIntelが22nmプロセスで初めて量産を開始し、従来の平面型(プレーナー型)MOSFETに代わる主流構造となりました。

FinFETの最大の利点は、ゲートがチャネルを三方向から囲む(Tri-gate構造)ことで漏れ電流(リーク電流)を大幅に抑制できる点です。微細化が進む14nm以下では短チャネル効果による電流漏れが深刻になりますが、FinFETはフィンの幅を薄くすることでこれを物理的に解決します。消費電力とパフォーマンスの両立が可能になり、スマートフォン・サーバー向けSoCで広く採用されています。

TSMC・Samsung・Intelはそれぞれ7nm・5nm世代でFinFETを採用。3nm以降ではGAA(Gate-All-Around)ナノシート構造への移行が進んでいますが、FinFETは5nm・7nm・10nmの量産ノードで依然として広く使用されています。製造ではサイドウォールスペーサーのエッチバック形成や、フィン高さの精密なエッチング制御が不可欠です。

図解

プレーナ型トランジスタとFinFETの比較(チャネル形状・ゲート・短チャネル効果)
2nm世代からは、4面を囲むGAAに置き換わりつつある。

紛らわしい言葉の切り分け

FinFETとGAA。ゲートがチャネルを何面から囲むかの違いです。FinFETは立てたフィンを3面から囲み、GAAはチャネルを4面すべてから囲みます。囲む面が多いほどリーク電流を抑えやすくなります。 比較記事 →

FinFETとトライゲート。Intelは22nm世代で導入したFinFETを「トライゲート」と呼んでいます。ゲートが3面を囲む構造を指す名前で、中身は同じFinFETです。

FinFETとFD-SOI。どちらも短チャネル効果を抑える方法ですが、FinFETはチャネルを立体にし、FD-SOIは平面のまま薄いシリコン層と埋め込み酸化膜でチャネルを薄くします。 比較記事 →

よくある質問(FAQ)

FinFETとは何ですか?
チャネルをヒレ(Fin)状に立て、3方向からゲートで囲むトランジスタ構造です。微細化で問題になる短チャネル効果を抑え、22nm以降で主流になりました。
FinFETとプレーナ型の違いは?
プレーナ型は平面でゲートが1面、FinFETは立体でゲートが3面を囲みます。FinFETの方が漏れ電流を抑え高性能・低消費電力です。
FinFETとGAAの違いは?
GAA(ゲートオールアラウンド)はチャネル全周をゲートで囲み、FinFETより制御性が高い次世代構造です。2nm世代でGAAへ移行します。

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

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XP4 Pulsar®ASMインターナショナル・ALD装置
Olympia® ALDApplied Materials・ALD装置
Centura™ Prime™ EpiApplied Materials・エピタキシャル成長装置
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デバイスの製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. Applied Materials「Centris® Sym3® Y Etch 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  2. ASMインターナショナル「XP4 Pulsar® 製品ページ」(2026/10/07 確認)