最終更新 2026-10-07

CMPとは(化学機械研磨)

CMP Equipment / Polisher
目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 設備の製造メーカー
  4. 関連する製品
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

CMP装置(Chemical Mechanical Polishing Equipment)は、化学機械研磨(CMP)プロセスを実行するための半導体製造装置です。研磨ヘッド(キャリア)にウェハを固定して研磨パッドに押し当て、スラリー(砥粒+化学薬品の混合液)を供給しながら相対回転することで、ウェハ表面をナノメートルレベルまで平坦化(ポリッシング)します。

CMP装置の主要構成要素は、(1)プラテン(研磨パッドを装着して回転する定盤)、(2)研磨ヘッド(ウェハをバッキングフィルム・リテーナーリングで保持し、均一な圧力で研磨パッドに押し付ける)、(3)スラリー供給・回収システム、(4)ドレッサー(研磨パッドの目詰まりを防ぐコンディショニング工具)、(5)エンドポイント検出システム(光学・電流検出によるCMP終点の自動検出)です。

研磨均一性の制御は最重要課題で、ウェハ面内のディッシング(配線中央部の過剰研磨)・エロージョン(パターン密集部の平坦化不良)を最小化するために、ゾーン分割加圧機能(Multi-zone pressure control)を持つ研磨ヘッドと最適化されたスラリー供給が不可欠です。

CMP装置の用途別に最適化された専用モデルが存在します。STI CMP(シリコン酸化膜研磨)、タングステンCMP(コンタクト/ビア研磨)、銅CMP(デュアルダマシン配線研磨)、High-k/メタルゲートCMP(ゲート後平坦化)などは、各々に適したスラリーと研磨条件で運用されます。

主要CMP装置メーカーはApplied Materials(Reflexion LK・Reflexion GT:世界最大シェア)、荏原製作所(FREX300系:日本・韓国で強い)、KCTech(韓国)などです。スラリー(砥粒・化学薬品)サプライヤーはEntegris(Cabot Microelectronics買収後)、CMC Materials(Inpria)、日立化学(昭和電工マテリアルズ)等が市場をリードしています。

図解

CMP装置の構成(プラテン・研磨ヘッド・スラリー供給・コンディショナ・終点検出・洗浄部)
研磨後すぐに洗浄まで行うことで、スラリーの固着を防ぐ。

関連するデータ・ツール

計算・換算ツールCMP除去速度計算ツール(Preston式)

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

Reflexion LK Prime CMPApplied Materials・酸化膜CMP装置
F-REX300XA荏原製作所・酸化膜CMP装置
3M™ Trizact™ パッドコンディショナー3M・パッドコンディショナー
Mega™ MFⅦエア・ウォーター・スラリー供給・回収装置
New MX2000タツモ(Tazmo)・スラリー供給・回収装置
Mirra® Durum™ CMPApplied Materials・SiCパワー半導体製造装置
F-REX300X荏原製作所・金属CMP装置
Mirra® CMP 200mmApplied Materials・酸化膜CMP装置

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

CMP・平坦化 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

荏原製作所日本岡本工作機械製作所日本KCTech(ケーシーテック)韓国CMCマテリアルズ(Cabot Microelectronics)米国フジミインコーポレーテッド日本デュポン(DuPont)米国

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. ディスコ「ウェットポリッシング(CMPなど)」(2026/10/07 確認)
  2. Applied Materials「Reflexion LK Prime CMP 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  3. 荏原製作所「F-REX300XA 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  4. 3M「3M™ Trizact™ パッドコンディショナー 製品ページ」(2026/10/07 確認)