最終更新 2026-10-10

AD/DA変換器とは(ADC・DAC)

ADC / DAC

AD変換器(ADC)とDA変換器(DAC)とは、連続的なアナログ信号とデジタル信号を相互に変換する回路です。音・光・温度・電波といった現実世界の信号をデジタル処理するにはADCが、デジタルデータを音や電波として出力するにはDACが不可欠で、分解能(ビット数)とサンプリング周波数が性能を決めます。

目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

AD変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)とDA変換器(DAC:Digital-to-Analog Converter)は、連続的なアナログ信号とデジタル信号を相互に変換する回路です。現実世界の音・光・温度・電波などをデジタル処理するにはADCが、デジタルデータを音や電波として出力するにはDACが不可欠で、あらゆる電子機器の入出力を担います。

AD変換は、時間方向に区切る「標本化(サンプリング)」と、振幅を段階に丸める「量子化」からなります。性能は分解能(ビット数)とサンプリング周波数(変換速度)で表され、用途に応じてトレードオフを取ります。ナイキスト定理に基づき、信号帯域の2倍以上でサンプリングする必要があります。

ADCの代表的な方式には、高分解能・低速のΔΣ(デルタシグマ)型、中速・中分解能のSAR(逐次比較)型、高速のパイプライン型・フラッシュ型があります。要求される速度・分解能・消費電力・面積に応じて方式を選定します。

AD/DA変換器は、通信・センサー・オーディオ・計測・車載など幅広い分野で使われるアナログ・ミックスドシグナルの中核回路で、Analog Devices・Texas Instruments・ルネサスなどが強みを持ちます。differential-amplifierやrf-semiconductor、socの各項とあわせて読むと、アナログ回路の役割が理解できます。

図解

ADC(AD変換器)とDAC(DA変換器)が現実の信号とデジタル処理をつなぐ流れ
ほぼすべての電子機器に入っている、アナログとデジタルの橋渡し。

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この用語を扱う職種

設計・デバイス開発アナログ回路設計エンジニア設計・デバイス開発RF回路設計エンジニア設計・デバイス開発イメージセンサー開発エンジニア

よくある質問(FAQ)

ADCの分解能とサンプリング周波数とは何ですか?
分解能はアナログ値を何段階のデジタル値で表すかを示すビット数で、12bitなら4096段階です。サンプリング周波数は1秒間に何回変換するかを示し、元の信号を正しく復元するには信号の最高周波数の2倍以上(ナイキスト条件)が必要です。
ADCにはどんな方式がありますか?
高速だが分解能が低いフラッシュ型、速度と分解能のバランスが良く汎用的な逐次比較(SAR)型、パイプライン型、そして低速ながら極めて高分解能なΔΣ(デルタシグマ)型があります。用途に応じた速度・分解能・消費電力の要求で選択します。
ADC・DACはどんな機器に使われていますか?
スマートフォンの音声・カメラ・無線通信、デジタルオーディオ、測定器、車載センサー、医療機器など、現実世界とデジタル処理をつなぐあらゆる機器です。無線通信ではベースバンド信号の変換に高速・高分解能なADC/DACが不可欠です。

デバイスの製造メーカー

Analog Devices(ADI)米国

アナログ・混合信号・DSP半導体の世界的大手IDM。2021年にMaxim Integratedを買収し業界最…

Texas Instruments(TI)米国

アナログ半導体・組み込みプロセッサの世界最大手IDM。アンプ・電源IC・マイコン(MSP430・C2000)を…

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. Analog Devices「ADC」(2026/10/10 確認)
  2. Analog Devices「Data Converter」(2026/10/10 確認)