最終更新 2026-10-19

RF半導体とは(高周波半導体)

RF Semiconductor
目次5項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 設備の製造メーカー
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ

定義・解説

RF半導体(Radio Frequency Semiconductor:高周波半導体)は、無線通信(スマートフォン・5G/6G基地局・Wi-Fi・衛星通信・レーダー)で使用されるGHz帯〜THz帯の高周波信号を増幅・送受信・処理する半導体デバイスの総称です。パワーアンプ(PA)・ローノイズアンプ(LNA)・スイッチ・フィルター・RF-SOCなどがカテゴリに含まれます。スマートフォン1台あたりのRF部品点数は5G対応で100〜200個に達し、RF半導体市場は年間250〜300億ドル規模に達しています。

RF半導体の材料は用途によって使い分けられます。スマートフォンの受信フィルター(BAW:Bulk Acoustic Wave・SAW:Surface Acoustic Wave)は圧電材料(窒化アルミニウム・LiNbO3)、パワーアンプはGaAs(ガリウムヒ素)・GaN・FD-SOI、低ノイズアンプはGaAs・SiGe-HBTが主流です。5G mmWave(ミリ波、24〜100GHz)対応のフロントエンドモジュール(FEM)では、GaN-on-SiCパワーアンプが基地局向けに採用されています。Skyworks Solutions・Broadcom・Murata・TDK・Qorvoが主要サプライヤーです。

RF半導体の製造は特殊プロセスを要します。GaAs HBT/pHEMTはGaAs専用ウェハ上に成長させたエピ層を使うプロセスで、TSMC・WIN Semiconductorsなどが受託製造しています。GaN on SiCはパワー密度が最大で、Wolfspeed・MACOM・インフィニオンが供給します。FD-SOIはSamsung Foundry・STMicroelectronicsが担います。化合物半導体の基礎はcompound-semiconductorを、GaNとSiCの比較はsic-vs-ganの比較記事を参照してください。

図解

スマートフォンのRF回路の構成(アンテナ・スイッチ・フィルタ・PA/LNA・トランシーバ)
5G対応のスマートフォンでは、RF部品の数が大きく増えた。

関連するデータ・ツール

計算・換算ツールdBm・W・V 換算ツール(RF電力・VSWR)計算・換算ツールADC の SNR・ENOB 計算ツール

この用語を扱う職種

設計・デバイス開発アナログ回路設計エンジニア設計・デバイス開発RF回路設計エンジニア

設備の製造メーカー

デバイスの製造メーカー

TSMC(台湾積体電路製造)台湾

世界最大の半導体ファウンドリ。3nm、5nm、7nmなど最先端プロセスノードで業界をリード。Apple、NVI…

STMicroelectronics(ST)スイス

フランス・イタリア合弁で設立された欧州大手半導体メーカー。STM32マイコン・SiCデバイス・MEMS・イメー…

アルプスアルパイン日本

車載・民生機器向け電子部品の国内大手メーカー。センサー・スイッチ・RFモジュールなど、半導体を組み込んだ電子部…

TDK日本

電子部品の国内大手メーカー。コンデンサ・インダクタ等の受動部品に加え、磁気センサー・圧電デバイスなど半導体周辺…

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

SiC・GaN・RF半導体製造 のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

Veeco Instruments米国日新イオン機器日本Plasma-Therm Japan日本Applied Materials米国住友電気工業(SiC・化合物半導体)日本アルファ・アセンブリー・ソリューションズ(MacDermid Alpha)米国

比較・違いを学ぶ