最終更新 2026-10-19

グラフェンとは

Graphene

グラフェンとは、炭素原子が蜂の巣状(六角形格子)に並んだ原子1層分の厚さしかない2次元材料で、2004年に発見されました。極めて高い電子移動度、優れた熱伝導性、機械的強度、透明性を併せ持ちますが、バンドギャップを持たないためそのままではトランジスタのスイッチングに使いにくく、実用化の課題となっています。

目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

グラフェンとは、炭素原子が蜂の巣状(六角形格子)に並んだ原子1層分の厚さしかない2次元材料で、2004年に発見されました。極めて高い電子移動度、優れた熱伝導性、機械的強度、透明性を併せ持つ「夢の新素材」として注目されています。

電子移動度はシリコンの100倍以上に達し、高速トランジスタや高周波デバイス、透明電極、センサーへの応用が研究されています。ただしバンドギャップを持たないためそのままではスイッチを完全にオフにできず、論理素子化には工夫が必要です。カーボンナノチューブや他の2D材料とともに次世代エレクトロニクスの候補です。

グラフェンは炭素原子1層からなるため厚さは原子1個分しかなく、それでいて鋼鉄より強く、銅より電気を通し、極めて高い熱伝導性と透明性を併せ持ちます。電子はあたかも質量がないかのように振る舞い、シリコンの100倍以上ともいわれる移動度を示します。

ただしグラフェンはバンドギャップを持たないため、そのままではトランジスタを完全にオフにできず、論理素子化にはナノリボン化や二層構造でギャップを開けるなどの工夫が必要です。当面は透明電極、高周波デバイス、センサー、放熱材、複合材料などでの実用化が先行すると見られています。

図解

グラフェンの強み(移動度・熱・強度・透明性)と弱み(バンドギャップ・製造)
トランジスタには、バンドギャップを持つMoS₂などの2D材料が検討されている。

よくある質問(FAQ)

グラフェンとは何ですか?
炭素原子が六角形格子状に並んだ原子1層分の厚さの2次元材料です。極めて高い電子移動度、熱伝導性、強度、透明性を併せ持つことから次世代材料として注目されています。
グラフェンでトランジスタは作れますか?
研究されていますが、グラフェンはバンドギャップを持たないためそのままでは電流を完全に遮断できません。ナノリボン化や二層構造でギャップを開けるなどの工夫が必要で、実用化には課題があります。
グラフェンの応用分野は何ですか?
透明電極、高周波デバイス、各種センサー、放熱材、複合材料などが先行分野です。カーボンナノチューブや他の2D材料と並ぶ次世代エレクトロニクスの有力候補です。

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出典・参考資料

  1. 東京エレクトロン nanotec museum「半導体用語集:グラフェン」(2026/10/07 確認)