GLOSSARY

論理合成とは

Logic Synthesis
最終更新:2026-08-02technology

論理合成とは?

論理合成とは、HDLで書かれたRTL記述を、スタンダードセルライブラリを使った実際のゲートレベルネットリストへ自動変換する設計工程です。面積・タイミング・消費電力の制約を満たすよう最適化しながら回路を組み上げます。ここでの結果が、その後の配置配線と最終的なチップ性能を大きく左右します。

定義・解説

論理合成(Logic Synthesis)は、HDL(Verilog/VHDL)で書かれたRTL記述を、スタンダードセルライブラリ(AND・OR・フリップフロップなどの基本回路の集まり)を用いた実際のゲートレベルネットリストへ自動変換する設計工程です。面積・タイミング・消費電力の制約を満たすよう最適化しながら回路を作り上げます。

処理は大きく、RTLを内部表現へ変換する「翻訳」、論理を最適化する「最適化」、ライブラリのセルへ割り当てる「マッピング(テクノロジマッピング)」の段階からなります。SDCなどで与えるタイミング制約に基づき、タイミング駆動で最適化されるのが現代の標準です。

論理合成は設計フローでRTLと配置配線(P&R)の間に位置し、合成後のネットリストに対してスタティックタイミング解析(STA)でタイミングを検証します。合成の品質が、その後のレイアウト難易度やチップの最終性能を大きく左右します。

代表的ツールにSynopsysのDesign Compiler、CadenceのGenusなどがあります。rtlやhdl、edaの項とあわせて理解すると、仕様からレイアウトへ至る設計自動化の流れの中で、論理合成が果たす中核的な役割が見えてきます。

よくある質問(FAQ)

論理合成では何を最適化するのですか?
面積(ゲート数)、タイミング(クリティカルパスの遅延)、消費電力の3つです。これらはトレードオフの関係にあるため、設計者が制約(コンストレイント)として優先順位を指示し、ツールがその範囲で最適な回路構成を探索します。
スタンダードセルライブラリとは何ですか?
AND・OR・NAND・フリップフロップなどの基本回路を、あらかじめレイアウト・特性評価まで済ませて用意した部品集です。ファウンドリやIPベンダーが提供し、同じ機能でも高速版・低電力版・高密度版といったバリエーションを持ちます。
論理合成の後は何をしますか?
生成されたゲートレベルネットリストをもとに、配置配線(P&R)で実際のレイアウトを作ります。その後、寄生抽出とタイミング解析(STA)で実配線を含めた遅延を検証し、必要なら合成条件に戻って修正を繰り返します。

デバイスの製造メーカー

Synopsys米国

世界最大のEDA(電子設計自動化)ソフトウェア企業。論理合成・配置配線・物理検証・TCAD・IPライセンスを提…

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Cadence Design Systems米国

EDAとIPの世界2大メーカーの一つ。アナログ・カスタム・デジタルIC設計、PCB・システム解析、AI駆動のJ…

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Siemens EDA(旧Mentor Graphics)米国

シーメンスのEDA部門(旧Mentor Graphics)。PCBレイアウト・IC物理設計・機能検証・DFM(…

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関連用語

RTL(レジスタ転送レベル)とは →EDA(電子設計自動化)とは →IPコア(半導体IP)とは →テスト容易化設計とは →ASIC(特定用途向け集積回路)とは →
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