メモリプロセスとは

Memory Process

最終更新:2026-10-07・製造プロセス・前工程装置|用語集のExcel・PDF版をダウンロード

定義・解説

メモリプロセス(Memory Process)は、DRAM・NAND Flash・SRAM・NOR Flashなどの半導体メモリデバイスを製造するための専用プロセス技術の総称です。ロジックプロセス(CPU・GPU製造)とは異なる最適化がなされており、セルの高密度化・低コスト化・高信頼性が主要な設計目標です。

DRAMプロセスでは、高密度なセル(1T1C:1トランジスタ+1コンデンサ)構造の形成が核心です。コンデンサは微細化に伴いシリンダー型・ピラー型の高アスペクト比構造に進化し、キャパシタ絶縁膜にZrO₂/Al₂O₃/ZrO₂のHigh-k材料(ALD成膜)が使われます。現在の最先端は1ynm(10nm台後半)〜1anm(10nm台前半)世代で、Samsung・SK Hynix・MicronがDRAM市場の約95%を寡占します。EUV露光(ASML)の採用も急速に進んでいます。

3D NANDプロセスでは、NAND Flashセルを垂直方向に積層することで面積効率を飛躍的に向上させます。現在は200層超(Micron 232L、SKHynix 238L、Samsung V8 238L)の多層積層が量産されています。コアプロセスは、SiO₂/SiN交互積層(CVD)→超高アスペクト比チャネルホールエッチング(Lam Research・東京エレクトロン)→AlD(High-k電荷蓄積膜)→多結晶シリコン(Poly-Si)チャネル形成→金属ゲート充填(CVD-W)→マルチスタック配線の順です。

SRAMプロセスはロジックプロセスに基づき、6トランジスタセル(6T SRAM)構造を高密度に形成します。SoC内のL2/L3キャッシュとして使われ、最先端ロジックノード(TSMC N3、Samsung SF3)での製造が必要です。NOR Flashは低密度ながらランダムアクセスが速く、マイコン・車載ECUのコードストレージとして引き続き使われています。

メモリ製造の主要サプライヤーとして、DRAMとNAND向けに最適化されたプロセス装置を提供するApplied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、ASML(EUV)、KLA(欠陥検査)が重要です。特にHBMの急速な需要拡大がDRAM製造設備への大規模投資を促しており、メモリプロセス装置市場の成長を牽引しています。

図解

メモリプロセスとロジックプロセスの比較(最優先事項・鍵の構造・繰り返し)
DRAMはキャパシタ、NANDは積層の深い穴のエッチングが最大の課題。

紛らわしい言葉の切り分け

ロジックプロセスとメモリプロセス。違いは何を最適化するかです。ロジックはCPUやGPUのトランジスタ性能と速度を最大にするため、工程数が多く多層配線にEUVを使います。メモリはビットあたりのコストとセルの集積度を優先し、NANDは積層数で容量を稼ぎます。 比較記事 →

設備の製造メーカー

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世界最大の半導体製造装置サプライヤー。成膜、除去、改質、分析の包括的な製品ポートフォリオで、ウェーハ製造の全工…

Lam Research米国

エッチング装置の世界的リーダー。約39%の市場シェアを持ち、原子層エッチング(ALE)技術で先端3Dチップアー…

東京エレクトロン(TEL)日本

世界第3位の半導体製造装置メーカー。塗布現像、成膜、エッチング装置で高いシェアを誇り、先端プロセスに不可欠な技…

KLA米国

半導体検査・計測装置の世界的リーダー。AI駆動の欠陥検出と先進データ分析により、歩留まり向上とプロセス開発を加…

SCREENホールディングス日本

半導体洗浄装置の世界的リーダー。表面処理、ダイレクト描画、画像処理の3大コア技術で、ナノレベルの高精度加工を実…

デバイスの製造メーカー

Samsung Electronics(サムスン電子)韓国

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