最終更新 2026-10-09

パッケージ基板とは

Package Substrate
目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 設備の製造メーカー
  4. 関連する製品
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

パッケージ基板(Package Substrate)とは、半導体チップとプリント基板(PCB)の間に位置する多層配線基板であり、チップの微細ピッチ端子をPCBの比較的粗いピッチ端子に変換(ファンアウト)するインタフェース部品である。電気信号の伝達、電源分配、機械的保護の機能を担い、フリップチップBGA(Ball Grid Array)パッケージに広く使用されている。

パッケージ基板の主要材料はBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂やABF(Ajinomoto Build-up Film)フィルムであり、絶縁層と銅配線層を交互に積層した多層構造を持つ。先端AIチップ向けでは、配線層数12〜20層以上、配線幅/間隔2μm/2μm以下が要求されるようになり、基板の製造難度は急上昇している。ABFフィルムはAjinomoto Fine-Technoが独占的に供給しており、サプライチェーン上の重要部材となっている。

パッケージ基板産業は台湾のUniMicron・ASE、日本のIbiden・新光電気工業などが主要プレイヤーである。AI・データセンター向けの需要急増により、2024〜2025年にかけてABF基板の供給不足が深刻化し、各社が設備投資を加速している。高密度基板(FC-BGA)の製造歩留まり向上と量産能力拡大が業界全体の課題となっている。

先進パッケージング(CoWoS、FOPLP、チップレット)の普及に伴い、パッケージ基板に求められる仕様も変化している。2.5Dパッケージングではシリコンインターポーザーとパッケージ基板が組み合わさるため、両者の熱膨張率(CTE)差による反り(Warpage)の管理が重要となる。有機系基板とシリコン基板の中間的な熱特性を持つ「ガラス基板(Glass Core Substrate)」が次世代選択肢として注目されている。

パッケージ基板のロードマップは、2025年以降の2μm以下の超微細配線形成(mSAP:Modified Semi-Additive Process)技術と、ガラスコア基板への移行が焦点となっている。IntelはGlass Core Substrateを2030年代の主流基板技術と位置づけ開発を推進している。ASMPTのフリップチップボンダーや実装装置がこのエコシステムを支えている。

図解

パッケージ基板の種類(FC-BGA・BT・コアレス・ガラスコア)
イビデン・新光電気・Unimicronなどが主要なメーカー。

この用語を扱う職種

設計・デバイス開発SI/PIエンジニア(シグナル・パワーインテグリティ)後工程(実装・テスト)パッケージ基板エンジニア

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

Datacon 8800 FC QUANTUM advancedBesi・フリップチップボンダー
UFP600AS型荏原製作所・TSV形成装置
FC-BGA 基板イビデン(IBIDEN)・パッケージ基板(FC-BGA・ABF基板)
FC-BGA 基板京セラ・パッケージ基板(FC-BGA・ABF基板)
FC-BGA サブストレートTOPPANホールディングス(Toppan)・パッケージ基板(FC-BGA・ABF基板)
DLL®/DLL3®新光電気工業・パッケージ基板(FC-BGA・ABF基板)
Firefly® G5Onto Innovation・ウェハレベルパッケージング
i-THOP®新光電気工業・インターポーザー実装装置

デバイスの製造メーカー

京セラ日本

ファインセラミックス技術を核とする国内大手メーカー。半導体パッケージ基板・水晶デバイス・電子部品を幅広く展開し…

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

パッケージング のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

DISCO日本Kulicke & Soffa米国新川日本Besiオランダカイジョー日本東京精密(Accretech)日本

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. Besi「Datacon 8800 FC QUANTUM advanced 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  2. 荏原製作所「UFP600AS型 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  3. イビデン(IBIDEN)「FC-BGA 基板 製品ページ」(2026/10/07 確認)