最終更新 2026-10-19

CoWoSとは(Chip on Wafer on Substrate)

Chip on Wafer on Substrate
目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. よくある質問
  5. 設備の製造メーカー
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)は、TSMCが開発・提供する2.5D先進パッケージング技術です。AIアクセラレータ(GPU)ダイとHBM(高帯域幅メモリ)スタックをシリコンインターポーザーまたはRDL(再配線層)を介して同一基板上に横並びで搭載し、超短距離・超広帯域のチップ間接続を実現します。NVIDIA H100/H200/B100/B200・AMD MI300X/MI325Xなど主要AIチップの実装標準技術となっています。

CoWoSには3方式があります。(1)CoWoS-S(Silicon):シリコンインターポーザーを使用。最も高い配線密度(ピッチ<1μm)を実現し、NVIDIA H100/H200が採用。インターポーザーサイズは最大800mm²超に拡大中。(2)CoWoS-L(Local silicon interconnect+RDL):薄いシリコンブリッジとRDLを組み合わせ、大面積化に対応。B100/B200が採用。(3)CoWoS-R(RDL):有機RDLのみでシリコンを使わず低コスト・大面積化を両立する新方式。

TSMCのCoWoSキャパシティは慢性的な供給不足が続いています。2023年以降のAI需要急増により、NVIDIAは四半期100億ドル規模でCoWoSウェハを発注。TSMCは竹南・台中・高雄でCoWoS生産ラインを急拡張しており、2025〜2026年の設備投資の最重要項目の一つです。CoWoSの生産能力制約がNVIDIAのGPU出荷スケジュールに直接影響する構図が続いています。

CoWoS製造には多数の前工程・後工程装置が必要です。シリコンインターポーザーの微細配線形成にはEUV/DUV露光装置(ASML)・CVD/ALD(Applied Materials・TEL)・CMP(Applied Materials)、TSV形成にはDRIEエッチング(Lam Research)・銅めっき、ウェハ接合にはEV Group・SUSS MicroTecのボンダー、ダイ搭載にはASMPT・Besのフリップチップボンダーが使用されます。

CoWoS市場は2026〜2028年にかけて年率30〜40%成長が予測されます。TSMCのCoWoS事業は単体で年間100億ドル超の売上規模に成長しており、TSMC全体の利益率を押し上げる高付加価値サービスとして位置づけられています。Samsung・Intel・日本の後工程専業メーカーもCoWoS類似技術(I-Cube・Foveros)の強化を急いでいますが、TSMCのリードは当面続く見通しです。

図解

CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)の種類(CoWoS-S・R・L)
Chip on Wafer on Substrateの略。ウェハ上でチップを載せ、基板に実装する。

紛らわしい言葉の切り分け

CoWoSとInFO。違いはシリコンインターポーザーを使うかどうかです。CoWoSはインターポーザーの上に複数のチップとHBMを並べる2.5D構造で、AI向けGPUに使われます。InFOはインターポーザーを使わず再配線層(RDL)だけで作る薄く安価なファンアウト型で、スマートフォン向けSoCに使われます。 比較記事 →

CoWoSとSoIC。違いはチップを横に並べるか、縦に積むかです。CoWoSはインターポーザーの上にチップを並べる2.5D技術で、マイクロバンプで接続します。SoICはチップを直接積み重ねる3D技術で、銅どうしのハイブリッドボンディングでバンプなしに接続します。 比較記事 →

EMIBとCoWoS。違いはシリコンをどこまで使うかです。CoWoSはすべてのダイを大きなシリコンインターポーザーに載せるため、大型化に伴いコストが上がります。EMIBは基板に埋め込んだ小さなシリコンブリッジで必要な部分だけをつなぐため、面積を広げやすくなります。 比較記事 →

この用語を扱う職種

設計・デバイス開発SI/PIエンジニア(シグナル・パワーインテグリティ)

よくある質問(FAQ)

CoWoSとは何ですか?
TSMCの2.5Dパッケージ技術(Chip on Wafer on Substrate)です。ロジックチップとHBMをシリコンインターポーザ上に並べて高密度接続します。
なぜCoWoSがAIで重要なのですか?
AI向けGPUはロジックと多数のHBMを高帯域で接続する必要があり、CoWoSがそれを実現するためです。供給がAIチップ生産の制約になっています。
CoWoSとInFOの違いは?
CoWoSはインターポーザを使う高性能・高コストのHPC/AI向け、InFOは基板レスで薄型・低コストのモバイル向けです。

設備の製造メーカー

デバイスの製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. TSMC「TSMC 3DFabric」(2026/10/10 確認)
  2. TSMC「Advanced Packaging Services」(2026/10/10 確認)