最終更新 2026-10-07

アクティニック検査とは

Actinic Mask Inspection
目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 設備の製造メーカー
  4. 関連する製品
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

アクティニック検査(Actinic Mask Inspection)とは、EUV(極端紫外線)リソグラフィーに使用されるEUVフォトマスクを、実際の露光波長と同じEUV光(13.5nm)を用いて検査する技術である。「アクティニック(actinic)」とは露光に使用される波長帯域の光を意味する。従来の深紫外光(DUV:193nm)を使った検査では、EUVマスク上の欠陥がEUV露光時にウェーハに転写されるかどうかを正確に予測できないため、同じ波長での検査が必要とされる。

EUVマスクは多層反射膜(Mo/Si交互積層膜)上に吸収体パターンを形成した反射型構造を持つ。この多層膜内部の位相欠陥(Phase Defect)はDUV光では検出困難であるが、EUV光では位相差が生じて転写される危険性がある。アクティニック検査はこうしたEUV特有の欠陥(位相欠陥・振幅欠陥)の検出精度が飛躍的に高い。

アクティニック検査装置の開発はASMLが中心的な役割を果たしており、EUV光源を使ったマスク検査システム(AIMS EUV)を量産ラインに展開している。また、カール・ツァイスのEUV顕微鏡技術も使われている。検査スループットの向上(現状は1枚数時間〜数十時間)と検出感度の両立が商用化の課題となっている。

EUVマスクの欠陥管理フローとして、製造後のブランクス検査(Mask Blank Inspection)、パターン形成後の検査(Patterned Mask Inspection)、露光後のウェーハ上欠陥評価(After Etch Inspection)という一連のチェーンが確立されている。特に、マスクブランクスの位相欠陥は修正不可能なものが多く、ブランクス段階での高精度選別が歩留まりに直結する。

High-NA EUV(NA=0.55)への移行では、より小さなマスクフィールドサイズと新しいアナモルフィック光学系への対応が求められ、アクティニック検査装置もHigh-NA EUV対応版への更新が必要となる。JSRや東京応化(TOK)はEUVマスク用材料(ペリクル、レジスト)を供給しており、アクティニック検査との連携でマスク品質管理体制を支えている。

図解

EUVマスクのアクティニック検査と、DUV光・電子線による検査の比較
アクティニックは「露光に使う波長の」という意味。

この用語を扱う職種

前工程(ウェハプロセス)フォトマスクエンジニア装置・材料メーカー光学設計エンジニア(露光・検査装置)

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

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ACTIS A150レーザーテック・マスク検査装置
ACTIS A200HiT シリーズレーザーテック・マスク検査装置
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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. レーザーテック「ACTIS A300 シリーズ 製品ページ」(2026/10/07 確認)