GLOSSARY

EUV適用DRAMとは

EUV DRAM
最終更新:2026-04-29製造プロセス

定義・解説

EUV適用DRAM(EUV DRAM)は、DRAMの製造プロセスにEUV(極端紫外線)露光技術を導入した次世代DRAMです。DRAMのスケーリングは長年ArF液浸(ArFi)露光とマルチパターニングで行われてきましたが、1x nm以降の微細化では工程数・コスト・寸法精度に限界が生じました。EUV露光を導入することでマルチパターニング工程を削減し、より微細なパターン形成・コスト低減・歩留まり向上を同時に達成します。

DRAMスケーリングの世代と世代別EUV導入状況です。1x nm(20〜17nm):ArFiのみ。1y nm(17〜15nm):Samsung・SK HynixがコアセルへのEUV単層導入を開始。1z nm(15〜13nm):EUV適用層を2〜3層に拡大、各社が本格移行。1α nm(13〜12nm):Samsung 1α(EUV 5層超)・SK Hynix 1α・Micron 1α が量産中。1β nm(12〜10nm):EUV多層(10層前後)で全社量産中(2024〜2025年)。1γ nm(10nm以下):2025〜2026年に各社量産開始予定、High-NA EUV適用も視野。

各社の戦略の違いが競争優位を生んでいます。Samsungは1α nmで世界最初にEUV DRAM量産を開始し先行しましたが、歩留まり問題を抱えており回復に注力中。SK HynixはHBM用途(HBM3E・HBM4)にEUV DRAMを優先供給し、AIメモリ分野でプレミアム収益を確保。MicronはEUV導入のタイミングをSamsungより遅らせながら製造コスト最適化を優先し、1γ nmでHigh-NA EUV活用も検討しています。

EUV DRAM製造の技術課題は独特です。DRAMはロジックとは異なり高アスペクト比のキャパシタ構造(セルキャパシタ深さ3〜5μm)を持ち、EUV露光の適用レイヤーが限定的(主にアクティブ・ゲート・コンタクト層)です。DRAMセルの縮小に伴いビットセル面積(6F²)の維持が困難になっており、4F²構造や埋め込みビットライン(Buried Bit Line:BBL)構造への移行も並行して研究されています。

EUV DRAMはASMLのEUV装置需要のDRAM側ドライバーとして2026〜2028年に大きく拡大します。各社が1γ nm世代に向けてEUV露光装置を大量発注しており、ASMLの受注残高に占めるDRAMメーカー比率が上昇中です。High-NA EUVのDRAMへの適用はロジックより数年遅れ(2027〜2028年以降)と見られていますが、Micronが先行評価中であり、DRAMスケーリング競争の将来を左右する重要技術となっています。

設備の製造メーカー

ASMLオランダ

EUV露光装置の唯一のグローバルサプライヤー。極紫外光リソグラフィ技術でムーアの法則を延命させ、5nm以下の先…

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デバイスの製造メーカー

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SK hynix(SKハイニックス)韓国

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Micron Technology(マイクロン)米国

米国最大のメモリメーカー。DRAM、NANDフラッシュの両方を製造し、データセンター、自動車、産業用途に強み。

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関連カテゴリ

製造プロセス

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DRAM(ダイナミックRAM)とは →DDR5(第5世代SDRAM)とは →HBM4(第4世代高帯域幅メモリ)とは →EUV露光とは →High-NA EUV露光とは →メモリプロセスとは →マルチパターニングとは →
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