ディスクリート半導体(個別半導体)とは、ダイオードやトランジスタなど、1つのパッケージに単一の機能を持つ素子を収めた半導体部品の総称です。多数の素子を1チップに集積した集積回路(IC/LSI)と対比される概念です。
ディスクリート半導体にはダイオード、バイポーラトランジスタ、MOSFET、IGBT、サイリスタ、パワーモジュールなどが含まれ、特に電力を扱うパワー半導体の分野で重要です。ローム・インフィニオン・オンセミ・ルネサス・STマイクロエレクトロニクスなどが主要メーカーで、車載・産業・電源用途に広く使われています。
ディスクリート半導体は1素子1機能のため設計や交換が容易で、大電流・高電圧を扱うパワー用途や、ICに内蔵しにくい特性が必要な場面で使われます。集積回路(IC/LSI)が「多数の素子を1チップに集積して情報処理を行う」のに対し、ディスクリートは「個々の素子で電力変換やスイッチングを担う」役割分担です。
市場では車載(EV・ADAS)、産業機器、再生可能エネルギー、家電が需要を牽引し、SiCやGaNを用いた高効率なパワーディスクリートの伸びが顕著です。ローム、インフィニオン、オンセミ、STマイクロエレクトロニクス、ルネサスなどが主要メーカーです。