最終更新 2026-10-10

バイポーラトランジスタとは

Bipolar Junction Transistor (BJT)

バイポーラトランジスタ(BJT)とは、エミッタ・ベース・コレクタの3端子を持ち、2つのpn接合を組み合わせた増幅・スイッチング素子です。電子と正孔の両方(バイポーラ=2種類のキャリア)が動作に関与することからこの名があり、npn型とpnp型があります。電流駆動で高速・高利得ですが、CMOSより消費電力が大きくなります。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. よくある質問
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

バイポーラトランジスタ(BJT)とは、エミッタ・ベース・コレクタの3端子を持ち、2つのpn接合を組み合わせた増幅・スイッチング素子です。電子と正孔の両方(バイポーラ=2種類のキャリア)が動作に関与することからこの名があり、npn型とpnp型があります。

ベースに流す小さな電流でコレクタ電流を制御し、大きな電流増幅率を得られるのが特徴で、アナログ増幅回路や高速回路に適します。電圧駆動のMOSFETに比べ駆動電流は大きいものの、相互コンダクタンスが高く高周波特性に優れます。CMOSと混載してBiCMOSとして使われることもあります。

バイポーラトランジスタは、ベース・エミッタ間に順方向、ベース・コレクタ間に逆方向のバイアスを与えて動作します。エミッタから注入されたキャリアの大部分が薄いベースを通過してコレクタに到達するため、小さなベース電流で大きなコレクタ電流を制御でき、電流増幅作用が生まれます。

電流駆動で相互コンダクタンスが高く、高周波特性やアナログ増幅に優れる一方、消費電力や集積度ではMOSFETに劣ります。このため現在のデジタルLSIはCMOSが主流ですが、高速アナログや無線回路ではバイポーラやBiCMOSが今も活躍しています。

図解

npnバイポーラトランジスタ(BJT)の構造(コレクタ・ベース・エミッタ)
電子と正孔の両方が動作に関わるので「バイポーラ」と呼ぶ。

紛らわしい言葉の切り分け

バイポーラとユニポーラ。違いは電流を運ぶキャリアの種類です。バイポーラ(BJTやIGBTなど)は電子と正孔の両方を使い、大電流を低損失で流しやすい一方、スイッチングが遅くなります。ユニポーラ(MOSFETなど)は一方のキャリアだけを使い、高速で、ゲートの電圧で制御できます。 比較記事 →

よくある質問(FAQ)

バイポーラトランジスタとは何ですか?
エミッタ・ベース・コレクタの3端子を持ち、2つのpn接合からなる増幅・スイッチング素子です。電子と正孔の両方が動作に関与することからバイポーラと呼ばれます。
MOSFETとの違いは何ですか?
バイポーラは電流で制御する電流駆動素子で相互コンダクタンスが高く高周波・アナログ向き、MOSFETは電圧で制御する電圧駆動素子で低消費電力・高集積に向きます。デジタルLSIはCMOSが主流です。
npn型とpnp型の違いは何ですか?
半導体の積層順がn-p-nかp-n-pかの違いで、電源の極性やキャリアの種類が逆になります。npn型は電子が主役で高速なため、より広く使われます。

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出典・参考資料

  1. 東芝デバイス&ストレージ「3-6. BJTとMOSFETの動作」(2026/10/10 確認)