最終更新 2026-10-07

ショットキーバリアダイオードとは

Schottky Barrier Diode

ショットキーバリアダイオード(SBD)とは、金属と半導体の接合に生じる電位障壁(ショットキー障壁)を利用したダイオードです。pn接合と違い多数キャリアだけで動作するため、順方向電圧降下が小さく、少数キャリアの蓄積がないのでスイッチング速度が非常に速いのが特徴です。電源回路やSiCデバイスで多用されます。

目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

ショットキーバリアダイオード(SBD)とは、金属と半導体の接合(ショットキー接合)に生じる電位障壁(ショットキー障壁)を利用したダイオードです。pn接合ダイオードと異なり多数キャリアのみで動作するため、順方向電圧降下が小さく、スイッチング速度が非常に速いのが特徴です。

高速・低損失という利点から、スイッチング電源やDC-DCコンバータの整流、高周波回路に広く使われます。近年はSiC(炭化ケイ素)を用いたSiCショットキーバリアダイオードが、EV用インバータや高電圧電源で普及しています。金属/半導体界面のフェルミレベルピニングが障壁高さに影響します。

ショットキーバリアダイオードは少数キャリアの蓄積がないため、オン・オフの切り替えで生じる逆回復時間がほぼゼロで、高い周波数でも効率よく動作します。順方向電圧降下も約0.3Vと低く、整流時の損失を抑えられます。

一方で逆方向の漏れ電流が大きく、高い逆耐圧を取りにくいという弱点があります。これを克服したのがSiC(炭化ケイ素)ショットキーバリアダイオードで、高耐圧・低損失を両立し、EV用インバータや太陽光発電のパワーコンディショナ、サーバ電源などで普及が進んでいます。

図解

ショットキーバリアダイオード(SBD)とpnダイオードの比較
電源回路やSiCデバイスで多く使われる。

関連するデータ・ツール

計算・換算ツールダイオード I–V 特性・順方向電圧 計算ツール

よくある質問(FAQ)

ショットキーバリアダイオードとは何ですか?
金属と半導体の接合(ショットキー接合)の電位障壁を利用したダイオードです。多数キャリアのみで動作するため高速で、順方向電圧降下が小さいのが特徴です。
pn接合ダイオードとの違いは何ですか?
pn接合ダイオードは少数キャリアの蓄積による逆回復時間がありますが、SBDはそれがほぼなく高速です。順方向電圧降下もSBDの方が低い反面、逆方向の漏れ電流は大きめです。
SiCショットキーバリアダイオードはなぜ注目されますか?
SiCは高耐圧・低損失を両立できるため、シリコンSBDが苦手だった高電圧用途に対応できます。EVインバータや高効率電源で採用が拡大しています。

デバイスの製造メーカー

ローム(ROHM)日本

パワー半導体・SiCデバイス・LED・抵抗器の総合半導体IDM。日本でSiC事業を早期に強化し、EV・産業機器…

Infineon Technologiesドイツ

欧州最大の半導体メーカー。パワー半導体(IGBT・SiC MOSFET)・マイコン・セキュリティICで世界トッ…

onsemi(ON Semiconductor)米国

パワー半導体・CMOSイメージセンサー・SiCデバイスのIDM大手。EV・ADAS・産業・5G向けに自社ファブ…

Wolfspeed米国

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出典・参考資料

  1. ローム TechWeb「ショットキーバリアダイオード(ショットキーダイオード)とは」(2026/10/07 確認)