GLOSSARY

SIMS(二次イオン質量分析)とは

Secondary Ion Mass Spectrometry
最終更新:2026-09-01計測装置

SIMS(二次イオン質量分析)とは?

SIMS(二次イオン質量分析)とは、一次イオンビームをウェハ表面に照射してスパッタし、叩き出された二次イオンを質量分析することで、元素組成や深さ方向の不純物濃度プロファイルを測定する分析手法です。極めて高い感度でドーパント分布を追えるため、イオン注入や熱処理の条件検証に欠かせません。

定義・解説

SIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry:二次イオン質量分析)は、一次イオンビームをウェハ表面に照射してスパッタし、叩き出された二次イオンを質量分析することで、元素組成や深さ方向の不純物濃度プロファイルを測定する分析手法です。半導体では特にドーパントや微量不純物の分析に欠かせません。

最大の強みは、ホウ素(B)・リン(P)・ヒ素(As)などのドーパントを、ppm〜ppbという極めて低い濃度まで、深さ方向の分布として高感度に測定できることです。一次イオンで表面を削りながら測定するため深さプロファイルが得られますが、試料を消費する破壊分析である点に注意が必要です。

用途は、イオン注入や拡散工程のプロセス管理、接合深さ(ジャンクション)の確認、金属・有機汚染の解析、薄膜中の組成評価など多岐にわたります。ドーパント活性化(dopant-activation)やイオン注入(ion-implantation)の結果を定量検証する標準的手段です。

XPS(光電子分光)やAES(オージェ)が主に表面組成・化学状態を見るのに対し、SIMSは微量元素の深さ分布に強みがあります。装置はCAMECA・ULVAC-PHIなどが知られ、半導体メーカーや分析受託で広く使われます。tem・afmなど他の解析手法とあわせて、故障解析・プロセス評価の体系が理解できます。

よくある質問(FAQ)

SIMSでは何が測れますか?
ドーパント(B・P・As)や金属汚染などの元素濃度を、深さ方向のプロファイルとして測定できます。イオン注入の飛程や活性化後の分布、拡散の進み具合を定量的に確認できるため、プロセス条件の検証に使われます。
SIMSの長所と短所は何ですか?
長所は極めて高い検出感度で、微量のドーパントや汚染を定量できる点です。短所は試料をスパッタしながら測るため破壊分析であること、測定できる領域が数十μm角と広く微小領域の分析には向かないこと、そして定量には標準試料が必要なことです。
SIMSとEDX・XPSはどう使い分けますか?
SIMSは微量元素の深さ方向プロファイルに最も感度が高く、ドーパント分析の標準です。EDXは電子顕微鏡と組み合わせた微小領域の組成分析、XPSは最表面数nmの化学結合状態の分析に向きます。目的が濃度か、位置か、結合状態かで選びます。

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