データ
HBM世代別スペック一覧表(HBM2E〜HBM4)
最終更新:2026-08-03
要点
HBMは世代ごとにピン速度と積層段数が上がり、1スタックあたりの帯域幅がHBM2Eの460GB/sからHBM3Eの1.2TB/sへと約2.6倍に伸びました。HBM4では2.0TB/s以上・16段以上が目標です。AI GPUの実効性能はこの帯域に強く律速されるため、搭載HBMの世代がそのままGPU世代の区切りになっています。
世代別スペック一覧
| 世代 | 規格 | ピン速度 | 帯域幅(1スタック) | 最大容量 | 積層段数 | 代表的な搭載先 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HBM2E | JESD235C | 最大3.6 Gbps | 最大460 GB/s | 16GB(8Hi) | 8段 | NVIDIA A100 など |
| HBM3 | JESD238 | 最大6.4 Gbps | 最大819 GB/s | 24GB(12Hi) | 12段 | NVIDIA H100 など |
| HBM3E | HBM3の拡張 | 8〜9.6 Gbps | 最大約1.2 TB/s | 36GB(12Hi) | 12段 | NVIDIA H200 / B200 など |
| HBM4 | 新規格 | 16 Gbps(目標) | 2.0 TB/s以上(目標) | さらに拡大 | 16段以上(計画) | 2025〜2026年量産計画 |
※ HBM4は量産前の計画値を含みます。実際の製品仕様は各社の発表により変動します。
帯域幅がGPU世代を決める
HBMの1スタック帯域幅は、HBM2Eの460GB/sからHBM3Eの約1.2TB/sへと、2世代でおよそ2.6倍に伸びました。AI学習では大量のパラメータをメモリとGPUの間で往復させるため、演算器をいくら積んでもメモリ帯域が足りなければ性能が出ません。実際、NVIDIAのA100→H100→H200という世代交代は、搭載HBMの世代交代とほぼ一致しています。
帯域を稼ぐ手段は2つあります。ピン速度を上げることと、積層段数を増やしてスタックあたりの容量と並列度を稼ぐことです。段数を増やすには1枚あたりのDRAMダイを薄くする必要があり、裏面研削とハイブリッドボンディングの精度が世代を左右します。HBM4で16段以上が視野に入るのは、この接合技術の進歩が前提です。