ファブ運営・インフラ
ファシリティエンジニア(ファブインフラ)
最終更新:2026-08-30
この職種は何をするのか
ファシリティエンジニアは、ファブという建物そのものを動かす職種です。超純水(UPW)、特殊ガス、薬液供給、排ガス処理(除害)、クリーンルームの空調と清浄度、電力・冷却水といったユーティリティを24時間止めずに供給します。装置がどれだけ優秀でもユーティリティが揺らげばライン全体が止まるため、影響範囲がもっとも広い職種のひとつです。
仕事内容
ユーティリティの運転管理
超純水の水質、特殊ガスの供給圧力、冷却水温度などを常時監視し、規格内に保ちます。品質のわずかな変動が全工程に同時に効くのがこの領域の怖さです。
クリーンルーム環境の維持
清浄度・温湿度・気流・振動を管理します。露光装置のように振動と温度に敏感な装置があるため、要求は装置ごとに異なります。
除害・排水処理と法規対応
プロセス排ガスを除害装置で無害化し、排水を処理して基準内で放流します。環境法規への適合は事業継続の前提条件です。
増設・新棟の立ち上げ
ファブ新棟ではユーティリティ容量の設計から関わります。装置導入計画に合わせて先回りでインフラを用意するのが役割です。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
よくある質問
半導体の知識がなくても就けますか?
就けます。プラント設備・空調・水処理の技術がそのまま生きる領域で、他業種の設備エンジニアからの転職も多い職種です。半導体特有の要求水準は入社後に身につけることになります。
どんな資格が役立ちますか?
電気主任技術者、エネルギー管理士、高圧ガス製造保安責任者、公害防止管理者などが実務と直結します。法令上の選任が必要な設備が多いためです。
装置エンジニアとの違いは?
装置エンジニアは1台1台の製造装置を見ますが、ファシリティエンジニアは建物全体に供給されるユーティリティを見ます。障害が起きたときの影響範囲がまったく違います。