GLOSSARY

スピンオンカーボンとは

Spin-On Carbon (SOC)
最終更新:2026-05-17材料エッチング装置

定義・解説

スピンオンカーボン(SOC:Spin-On Carbon)は、半導体製造のリソグラフィ・エッチングプロセスで使用される有機系ハードマスク材料で、スピンコート(回転塗布)により均一な薄膜を形成できる非晶質カーボン系材料です。CVD(化学気相成長)で成膜するACL(Amorphous Carbon Layer)と同様の機能を持ちながら、スピンコート装置で処理できるため生産性が高く、アスペクト比の大きいトポグラフィへの埋め込み性(ギャップフィル性)に優れています。

SOCの主な用途として、①多層ハードマスクスタックのボトム層(厚いカーボン層として、上層のSiON/レジスト薄膜をサポートしつつエッチングに対する高い耐久性を提供)、②パターン転写の中間層(レジストパターンをSOC→基板の順に転写)、③SADP/SAQPのコア材料(スペーサー形成後に選択除去されるコアとして機能)があります。

SOCの光学特性として、露光波長(DUV:248nm、193nm、EUV:13.5nm)で高い光吸収率(消衰係数kが大きい)を持つことが重要です。これにより下層基板からの反射光を吸収し、BARCとしての機能も兼ねることができます。また、レジストパターニング中のフレアやマスク散乱光吸収にも貢献します。

SOCのエッチング特性として、O2またはSO2/O2プラズマでのアッシング(灰化)除去が可能で、SiO2・SiNに対して高い選択比を持ちます。一方、上層のSiON(ハードマスク)はフルオロカーボン(CF4/CHF3)系ガスでエッチングされるため、SOCとSiONは選択的に加工できます。この選択比の差がマルチパターニングの多段転写を可能にします。

SOCの主要メーカーとして、JSR Corporation(日本)、Merck(Brewer Science:米国)、Shin-Etsu Chemical(信越化学工業)、Samsung SDI(韓国)が市場をリードしています。EUVリソグラフィ向けのEUV対応SOC(EUV光での高吸収・低アウトガス)や、2nm以下プロセス向けのナノコンポジットSOC(カーボン+金属酸化物ハイブリッド)の開発が進んでいます。

設備の製造メーカー

JSR日本

フォトレジスト・半導体材料の世界的大手。ArFi/EUVレジストのほか、CMPスラリー・洗浄液も展開。2023…

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Merck KGaA(半導体材料)ドイツ

ドイツの特殊化学・製薬大手Merck KGaAの半導体材料部門。ALD前駆体・高誘電材料・フォトマスクブランク…

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信越化学工業日本

シリコンウェハ・フォトレジスト材料・塩化ビニルの世界的大手。半導体向けには300mmウェハとEUVレジスト材料…

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デバイスの製造メーカー

TSMC(台湾積体電路製造)台湾

世界最大の半導体ファウンドリ。3nm、5nm、7nmなど最先端プロセスノードで業界をリード。Apple、NVI…

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Samsung Electronics(サムスン電子)韓国

世界最大のメモリメーカーであり、先端ロジックファウンドリでもあるIDM。DRAM・NANDフラッシュで市場をリ…

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Intel米国

世界最大のCPUメーカー。従来はIDMとして自社プロセスでCPUを製造してきたが、Intel Foundry …

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関連カテゴリ

材料
エッチング装置

関連用語

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