最終更新 2026-10-10

UCIeとは

Universal Chiplet Interconnect Express (UCIe)
目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 設備の製造メーカー
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

UCIe(Universal Chiplet Interconnect Express)とは、異なるメーカーや異なる製造プロセスで製造された複数のチップレット(ダイ)を単一パッケージ内で相互接続するためのオープンな業界標準インタフェース規格である。2022年にIntelを中心とする業界コンソーシアムによって発表され、チップレット設計のエコシステム標準化を通じてSoC設計の効率化とサプライチェーンの柔軟性向上を目指している。

UCIe規格はPCIe・CXLをベースにしたプロトコルレイヤーとφysical layerで構成される。パッケージング技術に応じた複数のバリアント(Standard Package、Advanced Package)があり、例えばAdvanced Packageでは2000 Gbps/mm以上のバンド幅密度と2pJ/bit以下のエネルギー効率を規定している。バンプピッチは25〜55μmに対応し、2.5D/3Dパッケージングとの親和性が高い。

UCIeの最大の意義は「チップレットのオープン化」にある。これまで各社独自のダイ間インタフェース(IntelのEMIB、TSMCのCoWoS等)では異社間接続が困難だったが、UCIeにより異なるファウンドリ・IPベンダーのチップレットを組み合わせた「ベストオブブリード」設計が可能になる。AMDのZen CPU、IntelのFoveros、ArmのChiplet設計戦略にも影響を与えている。

UCIeコンソーシアムにはIntel・TSMC・Samsung・ASE Group・Qualcomm・ARM・Meta・Microsoftなど50社以上が参加している(2024年時点)。UCIe 2.0仕様では光インタフェース(Optical I/O)対応も議論されており、データセンター内サーバーラック間の高速接続への拡張が視野に入る。

UCIeとCXL(Compute Express Link)の違いについて、CXLはCPU-メモリ・CPU-アクセラレータ間のシステムレベル接続プロトコルであるのに対し、UCIeはパッケージ内のダイ間物理・プロトコル接続規格を定義する。両者は補完関係にあり、UCIeによる物理接続上にCXLプロトコルを走らせる設計も可能である。SynopsysやCadenceはUCIe準拠のIPを提供している。

図解

UCIe(Universal Chiplet Interconnect Express)が定めること(物理層・プロトコル・ダイ間アダプタ)
チップレットのためのオープンな業界標準。

関連するデータ・ツール

計算・換算ツールPCIe・CXL 帯域幅計算ツール

この用語を扱う職種

設計・デバイス開発SoCアーキテクト設計・デバイス開発SI/PIエンジニア(シグナル・パワーインテグリティ)事業・サプライチェーン半導体の標準化(SEMI・JEDEC)担当

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

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Broadcom米国

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. Synopsys「What is UCIe?」(2026/10/10 確認)