最終更新 2026-10-09

ウェハ薄化とは

Wafer Thinning
目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 製造工程フローでの位置
  3. 図解
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連する製品
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

ウェハ薄化(Wafer Thinning)は、完成したウェハの裏面を研削・研磨して厚みを削減するプロセスです。標準的な300mmウェハの厚さは775μm前後ですが、3次元積層パッケージング(TSV・HBM・ハイブリッドボンディング)では複数のダイを積み重ねるため、50μm以下(場合によっては20μm以下)まで薄化する必要があります。ウェハ薄化はバックグラインダーによる機械研削が主体で、後工程の先端化とともに重要性が急増しています。

ウェハ薄化プロセスは主に3段階で構成されます。①グラインディング(粗研削):ダイヤモンド砥石で素早く大量に除去します。②ファイングラインディング(精研削):細かい砥石で表面粗さを低減します。③CMP/ドライポリッシュ(仕上げ):研削ダメージ層を除去し平坦化します。薄化前には表面の回路パターンを保護するためサポートウェハやテープを貼り付けるサポート接合(Temporary Bonding)が必要です。

薄化ウェハは極めて脆く、取り扱いには特別な搬送・チャック技術が必要です。薄化後のウェハ上でTSV(シリコン貫通ビア)の裏面露出・バリア/シード成膜・CMP・ダイシングが続けて行われます。主要装置メーカーはディスコ(DISCO)と東京精密(Accretech)が市場を二分しており、TAIKO研削方式(ウェハ外周リングを残して薄化する)など独自技術で差別化しています。

製造工程フローでの位置

ウェハ薄化は全21ステップのうち STEP 16 にあたります(青枠)。

前工程(ウェハプロセス)後工程(組立・実装・テスト)01シリコンウェハの準備02エピタキシャル成長03↻洗浄04熱酸化05↻成膜06↻レジスト塗布07↻露光(リソグラフィ)08↻エッチング09↻アッシング(レジスト除去)10イオン注入11アニール(活性化熱処理)12↻CMP(平坦化)13↻配線形成(ダマシン)14↻ウェハ検査・計測15ウェハテスト(プロービング)16ウェハ薄化(裏面研削)17ダイシング18ダイボンディング19ワイヤボンディング20モールディング(封止)21最終テスト
↻ は配線などの層の数だけ繰り返す工程です。各工程をクリックすると用語解説へ進みます。

図解

ウェハ薄化の工程(表面保護・粗研削・仕上げ研削・ダメージ層除去)
先端パッケージの広がりで、重要性が急に増した工程。

この用語を扱う職種

設計・デバイス開発イメージセンサー開発エンジニア後工程(実装・テスト)ダイシング・薄化エンジニア

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

DGP8761DISCO・バックグラインダー
DB830plus+ シリーズファスフォードテクノロジ・ダイボンダー
EVG®850 TBEV Group・HBM(高帯域幅メモリ)
DFP8140DISCO・研磨装置(ポリッシャー)
EVG®850 DBEV Group・HBM(高帯域幅メモリ)
DFL7362DISCO・レーザーダイシング装置
DFM2800DISCO・ウェハマウンタ

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

ダイシング・研削 のトピックで関連する用語です。

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. DISCO「DGP8761 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  2. ファスフォードテクノロジ「DB830plus+ シリーズ 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  3. EV Group「EVG®850 TB 製品ページ」(2026/10/07 確認)