GLOSSARY

IMEC(アイメック)とは

Interuniversity Microelectronics Centre
最終更新:2026-06-19製造プロセス

定義・解説

IMEC(アイメック、Interuniversity Microelectronics Centre=大学間マイクロエレクトロニクス研究センター)とは、1984年にベルギー・ルーヴェンで発足した、世界最大級の独立系ナノエレクトロニクス・デジタル技術の研究開発機関です。通信・半導体技術の3年〜10年先を見据えた先端研究をミッションとし、常に2世代先のプロセス・デバイスを目標に据えて研究開発を進めています。EUV・High-NA EUVリソグラフィ、2nm以降の微細プロセス、GAA・CFETといった次世代トランジスタ構造など、産業界がまだ量産化していない領域を先行して切り拓く「世界の半導体研究のハブ」として知られています。

IMECは世界中の大手半導体メーカー・装置メーカー・材料メーカー・ファブレス・スタートアップなど、500社以上のパートナーを擁します。施設内には微細プロセスの試作(パイロット)ラインを備えており、新しく設計した回路の試作、新プロセス・新デバイス構造の試作検証までを一貫して行えることが大きな特徴です。1社単独では負担しきれない最先端の研究開発リスクと装置投資を、多数の企業が共同で分担する「プレコンペティティブ(競争前)研究」の枠組みを提供しています。

IMECの活動の第一の特徴は、民間企業の技術者や大学の学生・研究者が集う技術者交流の場であり、強い産学連携の性格を持つ点です。立場の異なる技術者が同じ試作ラインで協働することで、知見やノウハウが組織を越えて循環し、研究開発のスピードが加速します。第二の特徴は、世界中から人・金・情報を集める求心力を持ち、その成果を地域(ルーヴェンを擁するフランダース地域)の産業や雇用へと還元している点です。

IMECの予算のうち約7割は、民間企業からの開発委託によるものです。公的資金に過度に依存せず、企業が自らの費用で研究を委ねているという事実は、それだけ民間企業からの信頼が厚いことを物語っています。委託を通じて企業は最先端の試作環境と研究人材にアクセスでき、IMECは継続的な研究資金と実用的な技術課題を得る、という相互依存の関係が成り立っています。

図で示したように、「企業技術者・学生」が「技術者交流(産学連携)」を通じてIMECとつながり、そこに世界中から「人・金・情報」が集まります。そして民間企業が「開発委託(予算の約7割)」を行い、その研究成果が地域・産業へ還元される——という循環構造がIMECのエコシステムです。日本のRapidusもIMECと協力関係を結ぶなど、2nm世代以降の最先端開発における国際連携の結節点としての存在感を高めています。

図解

IMECを中心とした産学連携エコシステムの関係図。企業技術者・学生が技術者交流を通じてIMECとつながり、世界中から人・金・情報が集まり、民間企業が開発委託(予算の約7割)を行い、成果が地域へ還元される循環構造を示す。
IMECのエコシステム ─ 技術者交流(産学連携)でつながり、世界中から人・金・情報が集まり、開発委託の成果が地域・産業へ還元される循環構造

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よくある質問(FAQ)

IMEC(アイメック)とは何ですか?
IMEC(Interuniversity Microelectronics Centre)は、1984年にベルギー・ルーヴェンで発足した世界最大級の独立系ナノエレクトロニクス・デジタル技術の研究開発機関です。通信・半導体技術の3〜10年先を見据えた先端研究を行い、常に2世代先のプロセス・デバイスを目標としています。EUV・2nm・GAA/CFETなど、量産前の最先端領域を先行して研究する世界の半導体研究のハブです。
IMECは何を研究していますか?
通信・半導体技術の3年〜10年先の研究開発がミッションで、常に2世代先の技術を目標としています。EUV・High-NA EUVリソグラフィ、2nm以降の微細プロセス、GAA・CFETといった次世代トランジスタ構造、先進パッケージングなど、産業界がまだ量産化していない領域を先行して研究します。施設内の微細プロセス試作ラインで、新設計回路や新プロセス・新デバイス構造の試作検証まで一貫して行えます。
IMECの予算の特徴は何ですか?
IMECの予算のうち約7割は民間企業からの開発委託によるものです。公的資金に過度に依存せず、企業が自らの費用で研究を委ねているという事実は、それだけ民間企業からの信頼が厚いことを示しています。企業は最先端の試作環境と研究人材にアクセスでき、IMECは継続的な研究資金と実用的な技術課題を得る、相互依存の関係が成立しています。
IMECにはどんな企業が参加していますか?
世界中の大手半導体メーカー・装置メーカー・材料メーカー・ファブレス・スタートアップなど、500社以上がパートナーとして参加しています。1社単独では負担しきれない最先端の研究開発リスクと装置投資を多数の企業が共同で分担する「プレコンペティティブ(競争前)研究」の枠組みを提供しています。日本のRapidusもIMECと協力関係を結んでいます。

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