OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test:外部半導体組立テスト)とは、ファブレス半導体企業やIDM(垂直統合メーカー)からウェハを受け取り、ダイシング・実装・封止・電気試験(テスト)を請け負う後工程専業の受託製造サービス企業、またはその事業形態を指します。ASE Technology(世界最大)・Amkor Technology・JCET・PTI(力成科技)・UTACが主要OSATです。半導体産業のサプライチェーンにおいて、前工程(ファウンドリ)と後工程(OSAT)の分業体制がファブレスモデルを支えています。
OSATの主な業務は①ウェハレベルテスト(プローバーによるダイ選別)、②ダイシング(ウェハをチップに切断)、③実装・封止(ダイボンド・ワイヤボンド/フリップチップ・モールド)、④最終テスト(パッケージ後の電気特性評価)の4工程です。先端パッケージング(CoWoS・Fan-out・ハイブリッドボンディング)の台頭により、OSATの技術難易度が急上昇しています。TSMCのInFO・CoWoSは自社でパッケージングを内製する戦略をとっているため、OSATとの競合関係も生じています。
OSATはAI/HPC向け先端パッケージング需要の拡大で事業が大きく変化しています。ASE・AmkorはHBM積層対応のTSV・ハイブリッドボンディング設備への投資を加速しており、高付加価値化が進んでいます。一方、成熟パッケージ(BGA・QFN)では中国・東南アジアのOSATが低コストで競合します。chiplet-vs-monolithicの比較記事でチップレット設計と後工程の関係を、fabless-foundry-idmでサプライチェーン全体の構造を解説しています。