最終更新 2026-10-10

NPUとは(ニューラルプロセッシングユニット)

NPU (Neural Processing Unit)
目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

NPU(Neural Processing Unit:ニューラルプロセッシングユニット)は、ディープラーニングの推論処理に特化した専用プロセッサです。行列演算・畳み込み演算を超並列で処理するアーキテクチャを持ち、CPU/GPU比で演算効率(TOPS/W)が10〜100倍以上高い点が特徴です。スマートフォン・タブレット・PC・車載ECUなどのエッジデバイスにSoCの一部として組み込まれ、カメラAI処理・音声認識・自然言語処理・生体認証をリアルタイムかつ低消費電力で実行します。

NPUの代表的な製品として、Apple Neural Engine(A/M-seriesチップ搭載、最大38TOPSのA17 Pro)、Qualcomm Hexagon NPU(Snapdragon 8 Gen 3搭載)、MediaTek APU(Dimensityシリーズ搭載)、Google Tensor G3(Pixel搭載)があります。スマートフォン向けSoCでは2017年前後からNPUの搭載が標準化し、各社の差別化要素となっています。車載分野ではNVIDIA DRIVE・Mobileye EyeQ・ルネサスV4Hなどにも搭載されています。

NPUの製造はTSMCの先端プロセス(3nm・4nm)を中心に行われており、微細化によるトランジスタ密度の向上がNPUの演算性能向上に直結しています。NPUはSoCの中でAIアクセラレータコアとして位置づけられ、CPUやGPUと連携してヘテロジニアス(異種)コンピューティングを実現します。AIスマートフォン・エッジAIの急成長により、先端ノードファウンドリへの需要増加を牽引する重要な製品カテゴリです。AIアクセラレータ全般はai-acceleratorの用語も参照してください。

図解

NPU(ニューラルプロセッシングユニット)とGPUの比較
カメラのAI処理・音声認識・生体認証などをその場で行う。

紛らわしい言葉の切り分け

GPUとNPU。違いは役割と消費電力です。GPUは汎用の並列プロセッサで、データセンターでAIの学習と推論を担います。NPUはニューラルネットワークの演算に特化した回路で消費電力が桁違いに小さく、スマートフォンなどでの推論に使われます。 比較記事 →

この用語を扱う職種

設計・デバイス開発SoCアーキテクト

デバイスの製造メーカー

TSMC(台湾積体電路製造)台湾

世界最大の半導体ファウンドリ。3nm、5nm、7nmなど最先端プロセスノードで業界をリード。Apple、NVI…

Samsung Electronics(サムスン電子)韓国

世界最大のメモリメーカーであり、先端ロジックファウンドリでもあるIDM。DRAM・NANDフラッシュで市場をリ…

GlobalFoundries米国

世界第3位のファウンドリ。AMD・IBM半導体部門を統合して設立。12nm以上の成熟ノードとRF-SOI・FD…

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. IBM「What is a neural processing unit (NPU)?」(2026/10/10 確認)