最終更新 2026-10-09

ダイヤフラムバルブとは

Diaphragm Valve

ダイヤフラムバルブとは、金属薄膜を弁体として流路を開閉する超高純度用バルブです。摺動シール部が無いため発塵せず、閉時のデッドボリュームも極小で、半導体プロセスガス用バルブの標準形式となっています。寿命を決めるのはダイヤフラムの金属疲労で、破断は毒性・可燃性ガスの漏洩事故に直結するため、サイクル数に基づく予防交換が徹底されます。

目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連する製品
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

ダイヤフラムバルブは、金属製の薄い膜(ダイヤフラム)を弁体として上下させ、流路を開閉する超高純度用バルブです。グランドパッキンのような摺動シール部を持たず、流体が触れる部分が完全に隔離されるため、外部からの汚染も内部からの発塵も原理的に起きにくく、半導体プロセスガス用バルブの標準形式となっています。

特長は、①ダイヤフラムが流路を平坦に塞ぐためデッドボリュームが極小、②摺動部が無く発塵しない、③高いサイクル寿命、の3点です。ALDのように毎秒レベルでガスを切り替えるプロセスでは、開閉応答の速さと、閉じたときの残留容積の小ささが直接的に膜質へ効いてきます。

駆動方式は空気圧作動(エアオペレート)が主流で、装置内の空圧ラインから電磁弁経由で操作されます。手動タイプはメンテナンス用のラインに使われます。ダイヤフラム材にはハステロイなどの耐食合金が用いられ、Cl₂・HBr・HF系の腐食性ガスや、SiH₄のような自然発火性ガスに対応します。

寿命を決めるのはダイヤフラムの金属疲労です。数百万〜1千万回級のサイクル寿命が謳われますが、実際は温度・差圧・パーティクルの噛み込みによって変わります。破断すれば外部漏洩となり、毒性・可燃性ガスでは重大事故につながるため、サイクル数に基づく予防交換が厳格に運用されます。

主要メーカーはフジキン・キッツSCT・CKD・Swagelokなど。単体で使われるより、ガスボックス内に集積ブロックとして多数実装される形態が一般的で、集積化によるデッドボリューム削減が各社の技術競争の焦点になっています。

図解

ダイヤフラムバルブが半導体ガスに使われる理由と寿命管理
半導体プロセスガス用のバルブの標準の形式。

関連するデータ・ツール

計算・換算ツールMFCガス換算係数(GCF)計算ツール

よくある質問(FAQ)

ダイヤフラムバルブが半導体で標準なのはなぜですか?
金属薄膜を弁体にするため摺動シール部が無く、発塵しないことと、閉じたときのデッドボリュームが極小であることが理由です。流体が触れる部分が完全に隔離されるので、外部からの汚染も内部からの発塵も原理的に起きにくくなります。
ダイヤフラムバルブの寿命は何で決まりますか?
ダイヤフラムの金属疲労です。数百万〜1千万回級のサイクル寿命が目安ですが、温度・差圧・パーティクルの噛み込みで実際の寿命は変わります。破断は毒性・可燃性ガスの外部漏洩につながるため、サイクル数に基づく予防交換が徹底されます。

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

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出典・参考資料

  1. キッツエスシーティー(KITZ SCT)「NRD シリーズ 製品ページ」(2026/10/07 確認)