最終更新 2026-10-09

ガスボックスとは(ガスパネル)

Gas Box / Gas Panel

ガスボックス(ガスパネル)とは、MFC・バルブ・レギュレータ・フィルタを1筐体に集約し、複数のプロセスガスを所定の流量・圧力でチャンバーへ供給するサブシステムです。デッドボリュームの最小化とパージ性能が設計の要で、継手を減らした集積化ブロックが主流です。SUS316Lの電解研磨管を用い、内面粗さRa 0.2μm以下に仕上げます。

目次8項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連する製品
  6. 関連用語
  7. 比較・違いを学ぶ
  8. 出典・参考資料

定義・解説

ガスボックス(ガスパネル、ガスデリバリーシステム)は、MFC・バルブ・レギュレータ・フィルタ・圧力計を1つの筐体に集約し、複数のプロセスガスを所定の流量・圧力・混合比でチャンバーへ供給するサブシステムです。装置メーカーが個別部品を買い集めて組むのではなく、専門メーカーがユニットとして設計・製作・リーク試験まで行い納入する形が定着しています。

設計の要点は、①デッドボリューム(滞留容積)の最小化、②パージ性能、③金属汚染とパーティクルの抑制です。ガスの切り替え時に前のガスが残ると、ALDのように前駆体の分離が命のプロセスでは膜質が崩れます。そのため、流路長を詰めた集積化ブロック(サーフェスマウント方式)を用い、継手を減らしてリーク点とデッドボリュームを同時に削減する設計が主流になりました。

材質はSUS316Lの電解研磨(EP)管が標準で、内面粗さをRa 0.2μm以下まで仕上げることで、吸着水分の放出とパーティクル発生を抑えます。腐食性ガス(Cl₂・HBr・WF₆など)や自然発火性ガス(SiH₄)を扱うため、二重管化・排気ダクト内設置・ガス検知器との連動といった安全設計が法規要件とともに組み込まれます。

運用面では、ガスラインのパージ手順とリークチェックが品質の基礎になります。装置立ち上げ時にはHeリークディテクタで気密を確認し、水分・酸素濃度が規定値以下に下がるまでN₂パージを継続します。ガス切替時のクロスコンタミネーションを防ぐため、バルブのシーケンス(VMBの操作順序)も厳密に定義されます。

供給側はフジキン・CKD・キッツSCT・Ultra Clean Holdings・MKS Instrumentsなどが担い、装置メーカーの外注比率が高い領域です。装置1台に複数のガスボックスが載るため、装置需要と連動して市場が動きます。

図解

ガスボックス(ガスパネル)の中のガスの通り道(バルブ・レギュレータ・フィルタ・MFC)
1台の装置に、ガスの種類の数だけラインが並ぶ。

関連するデータ・ツール

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この用語を扱う職種

装置・材料メーカー装置の電気・制御設計エンジニア

よくある質問(FAQ)

ガスボックス(ガスパネル)とは何ですか?
MFC・バルブ・レギュレータ・フィルタ・圧力計を1つの筐体に集約し、複数のプロセスガスを所定の流量・圧力・混合比でチャンバーへ供給するサブシステムです。専門メーカーがユニットとして設計・製作・リーク試験まで行い、装置メーカーへ納入するのが一般的です。
デッドボリュームを減らすことがなぜ重要ですか?
ガスを切り替えたときに前のガスが流路に残り、次のステップへ持ち越されてしまうためです。特にALDでは前駆体同士が気相で反応すると膜質が崩れます。継手を減らした集積化ブロック(サーフェスマウント)で流路長を詰め、残留容積とリーク点を同時に削減します。

設備の製造メーカー

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 堀場製作所「CRITERION D500 製品ページ」(2026/10/07 確認)