最終更新 2026-10-10

InFOとは(ファン・アウトウェハレベルパッケージング)

InFO (Integrated Fan-Out)
目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

InFO(Integrated Fan-Out:インテグレーテッド・ファン・アウト)は、TSMCが開発・量産するファン・アウト型ウェハレベルパッケージング(FOWLP)技術です。チップをウェハ上に直接埋め込み(再構成ウェハ化)、再配線層(RDL)でパッケージ外部端子に接続する構造で、基板レス・薄型・高密度配線を実現します。2016年にApple iPhone 7向けA10プロセッサへの採用で量産実績が確立され、以降Apple SoCの主力パッケージング技術として採用が継続しています。

InFOのプロセスは、チップをウェハ上に再配置しモールド樹脂で充填して再構成ウェハを形成し、表面にRDLを形成して端子を引き出す工程です。基板(パッケージ基板)が不要なため、従来のFlip-chip BGA比でパッケージ高さを約20〜30%薄型化できます。TSMCはInFO-WLP(通常版)・InFO-PoP(スマートフォン向けSoC+メモリ積層版)・InFO-SoIC(3D IC統合版)など複数のバリアントを展開しています。

InFOはCoWoSと並ぶTSMCの先端パッケージング二本柱です。CoWoSがシリコンインターポーザを使用する高性能AI/HPC向けであるのに対し、InFOはインターポーザ不使用で低コスト・薄型を実現し、スマートフォン・ウェアラブル・IoT向けSoCに最適です。InFO-SoICでは複数チップの3D直接ボンディングも可能で、メモリとロジックのモノリシック3D統合にも展開されています。cowos-vs-infoの比較記事で両者の違いを詳しく解説しています。

図解

InFO(TSMCのファンアウトウェハレベルパッケージング)の作り方
Integrated Fan-Outの略。基板を使わず、薄く安く作れる。

紛らわしい言葉の切り分け

CoWoSとInFO。違いはシリコンインターポーザーを使うかどうかです。CoWoSはインターポーザーの上に複数のチップとHBMを並べる2.5D構造で、AI向けGPUに使われます。InFOはインターポーザーを使わず再配線層(RDL)だけで作る薄く安価なファンアウト型で、スマートフォン向けSoCに使われます。 比較記事 →

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. TSMC「Integrated Fan-Out (InFO) Wafer Level Packaging」(2026/10/10 確認)