最終更新 2026-10-09

トランスファーモールドとは

Transfer Molding
目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ

定義・解説

トランスファーモールド(Transfer Molding)は、半導体パッケージの封止(モールディング)で最も広く使われてきた成形方式で、加熱して軟化させた固形のエポキシモールドコンパウンド(EMC)タブレットを、ランナー・ゲートと呼ばれる流路を通じて金型内のキャビティに圧力で押し込み、チップ・ワイヤ・リードフレームを一体に封止する。

QFP・BGA・QFNなど従来型のリードフレーム/基板系パッケージの量産で確立された技術であり、装置・材料・工程管理のノウハウが豊富で、スループットと歩留まりの安定性に優れる。一方で、ランナー・カル部分に樹脂の廃材が生じることや、ゲート跡の存在により極端な薄型化(0.5mm未満)が難しいという制約がある。

ファンアウトウェハレベルパッケージング(FOWLP)やパネルレベルパッケージング(FOPLP)のような大面積・薄型の先端パッケージでは、ゲート注入方式では樹脂の充填ムラが生じやすいため、コンプレッションモールドへの置き換えが進んでいる。一方、汎用パッケージの量産では引き続きトランスファーモールドが主流である。

主要装置メーカーはTOWA・Apic Yamada(アピック山田製作所)で、金型設計・樹脂流動制御・脱型工程を含めた総合的な成形技術力が装置の競争力を左右する。

図解

トランスファーモールドの成形の流れ
樹脂の流れでワイヤが押し流される(ワイヤスイープ)ことに注意が要る。

紛らわしい言葉の切り分け

トランスファーモールドとコンプレッションモールド。違いは封止樹脂(EMC)の入れ方です。トランスファーは溶かした樹脂を通り道(ランナー・ゲート)から金型に流し込む方式で、従来型のパッケージが中心です。コンプレッションは樹脂を金型に直接置いて上下から押し固めるため、薄型化やファンアウト型に向きます。 比較記事 →

この用語を扱う職種

後工程(実装・テスト)組立工程エンジニア(アセンブリ)

設備の製造メーカー

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