最終更新 2026-10-09

QFNパッケージとは

Quad Flat No-lead Package
目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 紛らわしい言葉の切り分け
  4. 関連する製品
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

QFN(Quad Flat No-lead:クワッドフラットノーリード)は、パッケージ側面から外部にリードを突き出さず、底面の周辺部に露出させた電極パッドで基板と接続するリードフレーム系パッケージです。リードが無いぶん外形を小さく薄くでき、寄生インダクタンスも低減できるため、電源IC・RFデバイス・マイコン・センサーなど小型・高周波用途で広く使われています。

QFNの大きな特徴は、底面中央に設けられた露出ダイパッド(サーマルパッド)です。これをPCBのグランド面に直接はんだ付けすることで、チップで発生した熱を効率よく基板へ逃がせます。この優れた放熱性と低背・小型のバランスから、車載・産業機器など信頼性が求められる分野でも採用が拡大しています。派生形として、デュアル配列のDFNや、ウェッタブルフランク対応品もあります。

製造はリードフレーム上に複数チップを搭載し、ワイヤボンディングまたはフリップチップで接続した後、エポキシモールド樹脂で一括封止し、ダイシングで個片化するMAP(Molded Array Package)方式が主流です。これにより1枚のリードフレームから多数のパッケージを低コストで量産できます。露出端子のはんだ濡れ性や接合部の信頼性確保が品質上の要点です。

QFNは汎用パッケージの代表格として、OSAT各社(ASE・Amkor・Carsem・UTACなど)が大量生産しています。コスト競争力と小型化の両立を背景に、IoT・ウェアラブル・自動車エレクトロニクスの普及とともに需要が伸び続けており、車載グレード(AEC-Q100)対応品の供給が各社の差別化要素となっています。

図解

QFN(クワッドフラットノーリード)パッケージの断面構造
Quad Flat No-leadの略。リードが出ていないので実装面積が小さい。

紛らわしい言葉の切り分け

BGAとQFN。違いは端子の構造とピン数です。BGAは底面全体にはんだボールを並べるため数百〜数千ピンに対応でき、高性能プロセッサに使われます。QFNは底面の周辺と中央のパッドで接続する小型のリードフレーム系パッケージで、安価で放熱性に優れます。 比較記事 →

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

QFN/QFP リードフレーム三井ハイテック・リードフレーム
QFN/QFP・TSOP リードフレーム新光電気工業・リードフレーム
QFN 用リードフレーム大日本印刷(DNP)・リードフレーム
Fico MMS-LMBesi・封止装置(モールディング)

デバイスの製造メーカー

Carsem Semiconductorマレーシア

マレーシア・中国に製造拠点を持つOSAT企業。QFN・SOP・SOT・BGAなど汎用パッケージの組立テストを担…

ASE Technology Holding台湾

世界最大のOSAT(後工程受託製造)企業。パッケージング・テスト・モジュール実装を一貫提供。SiP(Syste…

Amkor Technology米国

世界第2位のOSAT企業。先進パッケージング(Fan-Out・3D IC・SiP)と半導体テストサービスを提供…

UTAC Groupシンガポール

シンガポール・タイ・インドネシア・台湾に製造拠点を持つアジア系OSAT大手。QFN・BGA・DFNなどの汎用パ…

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 三井ハイテック「QFN/QFP リードフレーム 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  2. 新光電気工業「QFN/QFP・TSOP リードフレーム 製品ページ」(2026/10/07 確認)
  3. Besi「Fico MMS-LM 製品ページ」(2026/10/07 確認)