最終更新 2026-10-19

ボイドとは(パッケージ内の空隙欠陥)

Void
目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. 関連する製品
  4. 関連用語
  5. 比較・違いを学ぶ
  6. 出典・参考資料

定義・解説

ボイド(Void)は、半導体パッケージの内部に意図せず生じる微小な空隙(気泡)欠陥の総称で、モールド樹脂の封止工程、はんだ接合部、アンダーフィル充填、ダイアタッチ材の接合層など、さまざまな箇所で発生しうる。ボイドは熱伝導・電気伝導の経路を阻害し、応力集中点となって接合部のクラックや剥離の起点になるため、パッケージ信頼性を左右する重要な品質指標である。

モールド工程では、樹脂の脱気不足や充填速度の不均一によりEMC内部にボイドが残留することがあり、はんだ接合部ではフラックス残渣のガス化やリフロー条件の不適合がボイドの原因となる。パワー半導体のダイアタッチ層では、ボイド率(接合面積に対する空隙の割合)が放熱性能を直接左右するため、規格値内に抑える管理が求められる。

ボイドの検出には、X線透過検査(X線CT)や超音波探傷(C-SAM:走査型超音波顕微鏡)が用いられ、非破壊で内部の空隙分布を可視化する。先端パッケージングの微細化・多層化に伴い、より高解像度でのボイド検査ニーズが高まっている。

ボイド抑制には、コンプレッションモールドによる均一加圧成形、低ボイド性フラックス・銀焼結材料の採用、リフロー・硬化プロファイルの最適化など、材料・装置・プロセス条件の総合的な管理が必要となる。

図解

パッケージ内でボイド(空隙欠陥)ができる場所と影響
熱・電気の経路を妨げ、クラックや剥離の起点になる。

この用語を扱う職種

後工程(実装・テスト)故障解析(FA)エンジニア前工程(ウェハプロセス)成膜エンジニア(CVD・ALD工程)

この用語に関連する製品

型番は各社の公式製品ページで確認したものです。出典のリンクは各製品ページに載せています。

1936MK5-FHeller Industries・リフロー炉
FineSAT 7日立パワーソリューションズ・超音波映像装置(SAT)
SAM Auto WaferPVA TePla・超音波映像装置(SAT)
Quadra™ 7 ProNordson・X線検査装置(2D・CT)

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出典・参考資料

  1. エレクトロニクス実装学会「パワーデバイス実装用封止材料(エレクトロニクス実装学会誌 24巻5号)」(2026/10/10 確認)