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MOSFETドレイン電流(I–V特性)計算ツール

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要点

長チャネル MOSFET のドレイン電流は、線形領域で β[(VGS−Vth)VDS − VDS²/2]、飽和領域で β/2·(VGS−Vth)² となり、β = μCoxW/L です。VDS が VGS−Vth を超えるとピンチオフで電流がほぼ一定になり、チャネル長変調 λ の分だけわずかに増えます。オフ電流はサブスレッショルド係数で決まり、室温の理論限界は 60 mV/dec です。

入力

ドレイン電流 ID1.485mA
動作領域飽和領域
飽和電圧 VDS,sat = VGS − Vth1.000V
相互コンダクタンス gm2.97mS
出力抵抗 ro14.48kΩ
真性利得 gm·ro43.0
電流駆動係数 β = μCoxW/L2.763mA/V²
オフ電流 Ioff(VGS=0V)5.62×10⁻¹³A

長チャネルの2乗則です。チャネル長が0.1µm程度より短いと速度飽和で電流が (VGS−Vth)² ではなく (VGS−Vth)¹ に近い依存になり、この式は電流を過大に見積もります。オフ電流は Vth を「ID = 100nA×W/L となるゲート電圧」と定義した場合の推定です。

ID–VDS 特性

00.250.50.7511.251.500.511.52VDS [V]ID [mA]
VGS=0.70VVGS=0.90VVGS=1.10VVGS=1.30VVGS=1.50V飽和の境界

サブスレッショルド係数とオフ電流

Vth = 0.5 V、W/L = 10/1 での推定。室温の理論限界は S = 60 mV/dec
SIoff幅あたり
60 mV/dec4.64×10⁻¹⁵ A4.64×10⁻¹⁰ A/µm
70 mV/dec7.20×10⁻¹⁴ A7.20×10⁻⁹ A/µm
80 mV/dec5.62×10⁻¹³ A5.62×10⁻⁸ A/µm
90 mV/dec2.78×10⁻¹² A2.78×10⁻⁷ A/µm
100 mV/dec1.00×10⁻¹¹ A1.00×10⁻⁶ A/µm

線形領域と飽和領域

ゲート電圧がしきい値を超えるとチャネルに反転層ができ、ドレイン電圧が小さいうちは電流が電圧にほぼ比例します(線形領域)。ドレイン電圧が VGS−Vth に達するとドレイン端で反転層が消える「ピンチオフ」が起き、それ以上電圧を上げても電流はほぼ一定になります(飽和領域)。アナログ回路の増幅は飽和領域、デジタル回路のスイッチのオン状態は線形領域を使います。

飽和領域でも電流がわずかに増え続けるのは、ピンチオフ点がソース側へ移って実効チャネル長が縮むためで、これをチャネル長変調(λ)と呼びます。λはチャネル長が短いほど大きく、出力抵抗と真性利得 gm·ro を下げます。微細化でアナログ回路の設計が難しくなる理由の一つです。

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