半導体製造装置メーカー 世界シェアランキング&カオスマップ

最終更新:2026-08-03(初回公開:2026-05-20)
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半導体製造装置メーカーの世界シェアは?

半導体製造装置の世界シェアは、Applied Materials・ASML・Lam Research・東京エレクトロン・KLAの上位5社に集中しており、合計で市場の約70〜75%を占めます。ただし1社で全工程を賄えるメーカーは存在せず、EUV露光はASMLの独占、CMPとテスト装置とダイシングは実質2社、エッチングと成膜は3〜4社の競争、というように工程ごとに寡占の度合いが大きく異なります。日本勢は塗布現像・洗浄・ダイシング・テスト・搬送で高いシェアを持ちます。

総合シェアランキング(上位5社)

WFE(前工程装置)を中心とした総合シェアの目安と、各社が支配的な領域
順位メーカー本社シェア目安支配的な領域補足
1Applied Materials米国約17〜20%成膜(PVD/CVD)・イオン注入・CMP取り扱い工程数が最も多い総合メーカー。ASMLと首位を争う年がある
2ASMLオランダ約17〜22%露光(EUV・ArF液浸)EUV出荷台数で年ごとの振れ幅が大きく、首位に立つ年もある
3Lam Research米国約11〜14%エッチング・成膜(誘電体)東京エレクトロンと3〜4位を争う。メモリ投資の増減に業績が連動しやすい
4東京エレクトロン(TEL)日本約11〜14%コータ/デベロッパ・成膜・エッチング・洗浄Lam Researchと3〜4位を争う。塗布現像は事実上の寡占
5KLA米国約6〜8%検査・計測・プロセス制御売上規模は上位4社より小さいが、検査計測では代替が効きにくい
上位5社 合計約70〜75%

※ シェアは各社の公表決算と業界レポートに基づく概算です。調査会社・集計年・対象範囲(WFEのみか後工程を含むか)によって数値が変わるため、確定値ではなく区間で示しています。Applied MaterialsとASML、Lam Researchと東京エレクトロンは年によって順位が入れ替わります。装置以外も含めた国内企業の規模は日本の半導体企業ランキングで比較しています。

上位5社の強みと独占領域

売上規模の順位以上に重要なのが「どの工程を握っているか」です。各社は特定領域で代替の効かない位置を占めており、これがファブの装置選定を実質的に決めています。

シェア目安 約17〜20% 成膜(PVD/CVD)・イオン注入・CMP

世界最大の半導体製造装置サプライヤー。成膜、除去、改質、分析の包括的な製品ポートフォリオで、ウェーハ製造の全工程をサポート。

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ASML

オランダ

シェア目安 約17〜22% 露光(EUV・ArF液浸)

EUV露光装置の唯一のグローバルサプライヤー。極紫外光リソグラフィ技術でムーアの法則を延命させ、5nm以下の先端プロセスに不可欠。

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シェア目安 約11〜14% エッチング・成膜(誘電体)

エッチング装置の世界的リーダー。約39%の市場シェアを持ち、原子層エッチング(ALE)技術で先端3Dチップアーキテクチャを支える。

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シェア目安 約11〜14% コータ/デベロッパ・成膜・エッチング・洗浄

世界第3位の半導体製造装置メーカー。塗布現像、成膜、エッチング装置で高いシェアを誇り、先端プロセスに不可欠な技術を提供。

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KLA

米国

シェア目安 約6〜8% 検査・計測・プロセス制御

半導体検査・計測装置の世界的リーダー。AI駆動の欠陥検出と先進データ分析により、歩留まり向上とプロセス開発を加速。

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工程別カオスマップ(独占・寡占・競争)

各工程にどのメーカーが参入しているかに加え、その工程が独占・寡占・競争のいずれの構造にあるかを示しています。供給リスクを考えるとき、この寡占度の差がそのまま代替可能性の差になります。

前工程 ウェハプロセス装置

成膜(Deposition / CVD・PVD)

競争

PVDはApplied Materialsが強く、バッチ系は国際電気。ALDではASMインターナショナルも存在感がある

成膜装置(CVD・ALD・PVD)メーカー5社 注目ランキングの詳細 →

後工程 アセンブリ・テスト装置

テスト(Test / ATE)

寡占

アドバンテストとTeradyneの実質2社。SoC・メモリテスタとも寡占

半導体テスト装置(ATE)メーカー4社 注目ランキングの詳細 →

実装・パッケージング

競争

ハイブリッドボンディングの台頭でBESI・Applied Materials・新川などの競争が激化

アドバンストパッケージング装置メーカー6社 注目ランキングの詳細 →

※ 参入メーカーは当サイトの装置データベースに基づきます。掲載順は序列を意味しません。工程ごとの供給者を網羅的に確認したい場合は工程別サプライヤー対応表を参照してください。

装置業界のエコシステム

半導体製造装置メーカーの世界シェアとエコシステムを表した図

世界の半導体製造は、高度に専門化された少数の装置メーカーによって支えられています。各社が別々の工程で代替の効かない位置を占めるため、1社の供給停止が業界全体に波及しやすい構造です。

よくある質問(FAQ)

半導体製造装置メーカーの世界シェア1位はどこですか?

Applied Materials(米国)とASML(オランダ)が首位を争っており、年によって順位が入れ替わります。Applied Materialsは扱う工程数が最も多い総合メーカーとして売上規模が大きく、ASMLはEUV露光装置の出荷台数によって業績が大きく変動します。以下、Lam Research、東京エレクトロン、KLAが続き、上位5社で市場のおよそ70〜75%を占めます。

日本メーカーの強い領域はどこですか?

日本企業は特定工程で圧倒的な強さを持ちます。東京エレクトロンは塗布現像装置(コータ/デベロッパ)で世界シェア約90%、SCREENホールディングスはウェハ洗浄装置で世界トップ、日立ハイテクは測長SEM(CD-SEM)で高いシェア、DISCOはダイシング・研削で圧倒的、アドバンテストはテスト装置で世界首位級です。工場内搬送(AMHS)もダイフク・村田機械の日本2社が担っています。

ASMLがEUV市場を独占できている理由は何ですか?

EUV露光は製造業でも最難関の技術領域です。ASMLは数十年にわたりカールツァイスなどの光学メーカーや光源メーカーと強固なエコシステムを築き、巨額の研究開発を継続してきました。ニコン・キヤノンがEUV開発から撤退した結果、現在ASMLが唯一の供給元となっています。

1社ですべての製造装置を揃えられるメーカーはありますか?

存在しません。最も事業領域が広いApplied Materialsでも露光装置は手掛けず、ASMLは露光以外をほとんど扱いません。そのためファブは必然的に複数ベンダーの装置を組み合わせて構成することになり、これが装置業界の分業構造を生んでいます。

工程によって寡占の度合いはどう違いますか?

大きく異なります。EUV露光は事実上1社の独占、CMP・テスト装置・ダイシングは実質2社、洗浄と検査計測は寡占的です。一方でエッチングと成膜は3〜4社が競合しており、供給リスクを考える際はこの寡占度の差がそのまま代替可能性の差になります。

掲載しているシェアの数値はどの時点・どの出典のものですか?

各社の公表決算と業界レポートに基づく概算で、WFE(前工程装置)を中心とした範囲です。市場シェアは調査会社・集計年・対象範囲の取り方によって数値が変わるため、本ページでは単一の確定値ではなく区間で示し、順位が入れ替わる項目にはその旨を注記しています。

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