サービス事業企画(半導体装置メーカー)
半導体装置メーカーのサービス事業企画は、すでに顧客の工場で動いている装置を母数に、保守契約・消耗部品・改造(レトロフィット)・再整備(リファービッシュ)といった事業を設計する職種です。装置は15年以上使われるため、新規装置の販売が市況で大きく振れても、設置台数に紐づくこの事業は安定して積み上がります。装置メーカーの収益の柱として年々重みを増している領域です。
仕事内容
サービス商品の設計
保守契約の内容と価格、消耗部品の供給体制、稼働保証の水準を決めます。復旧までの時間(MTTR)をどこまで約束するかが価格を左右するため、部品倉庫とサービス拠点の配置まで含めて設計します。
設置済み装置の分析と提案
どの地域にどの世代の装置が何台あるかを把握し、改造や再整備を提案します。古い制御系を更新して顧客のセキュリティ要件に合わせる、搬送部を速くしてスループットを上げる、といった形で装置を買い替えずに価値を足します。
遠隔診断・予知保全サービスの企画
装置の稼働データを集めて異常の兆候を見つけ、部品交換を提案する仕組みを事業として組み立てます。顧客の工場ネットワークにつなぐ話になるため、セキュリティ要件の合意が前提になります。
サービス部門の収益管理
部品の在庫、技術者の稼働、保守契約の更新率を見ながら、サービス事業の採算を管理します。フィールドサービスの現場と、本社の事業計画の間をつなぐ立場です。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
よくある質問
フィールドサービスエンジニアとの違いは何ですか?
フィールドサービスは現場で装置を直す技術者で、サービス事業企画はその活動を事業として設計する立場です。部品をどこに置くか、保守契約をいくらで売るか、どの改造を商品にするかを決め、現場が動ける形を作ります。
なぜサービス事業が重視されるのですか?
新規装置の販売は半導体の設備投資サイクルで大きく振れますが、設置済みの装置は市況が落ちても動き続けるため保守需要が残るからです。設置台数の多いメーカーほど、業績の谷が浅くなります。
どんな経験が生きますか?
フィールドサービスや装置エンジニアの経験がそのまま生きます。現場の実態を知らないまま契約条件や部品在庫を決めると、約束した復旧時間を守れない計画になるためです。事業計画や価格設計の経験と組み合わさると強みになります。