インストールベースとは、ある装置メーカーの装置が、世界中の工場に何台設置され稼働しているかを指す言葉です。装置メーカーの事業を見るときに、その期に何台売れたか(新規受注)と並んで重視される数字で、保守・部品・改造といった継続的な売上の母数になります。
この数字が重要なのは、装置メーカーの売上が新規装置だけで決まらないためです。装置は15年以上使われ、その間ずっと消耗部品の交換と保守が発生します。半導体の市況が落ち込んで新規の設備投資が止まっても、動いている装置の保守需要は大きくは減りません。インストールベースが大きい会社ほど、市況の波に対して売上が安定します。
装置メーカーのサービス部門は、この設置台数を軸に事業を組み立てます。どの地域に何台あるかでサービス拠点と部品倉庫の配置を決め、古い世代の装置が多ければ改造(レトロフィット)や再整備を提案します。遠隔診断の仕組みを入れて稼働データを集められれば、部品交換の提案にも使えます。