GLOSSARY

ウェハ搬送・自動化とは

Wafer Handling / AMHS
最終更新:2026-08-17工場インフラ

定義・解説

ウェハハンドリング(Wafer Handling)は、半導体製造工程において、シリコンウェハを工程間・装置間で自動的に搬送・位置決め・格納する技術・装置・システムの総称です。ウェハへのパーティクル汚染・静電気ダメージ・機械的破損を防ぎながら、スループット(単位時間の処理枚数)を最大化することが求められます。

ファブ内のウェハ搬送はAMHS(Automated Material Handling System)によって完全自動化されています。天井走行型OHT(Overhead Hoist Transport)がFOUP(密閉搬送容器)をレールに沿って各装置のロードポートに自動搬送します。装置内部ではロボットアーム(ウェハハンドラー)がウェハを1枚ずつ取り出し・搬送・格納します。

ウェハハンドラー(エンドエフェクター)の材質は、ウェハに傷をつけず汚染しないよう、セラミック(アルミナ、SiC)や特殊樹脂(PEEK)が使われます。真空チャック(静電チャック・ベルヌーイチャック)でウェハを固定し、アライナー(ノッチ合わせ装置)でウェハの方向を精密に揃えてから各処理ステーションに搬入します。

装置内のウェハ位置決め精度(アライメント)はプロセス品質に直結します。リソグラフィ露光装置のウェハステージは、nm以下の位置決め精度(サブnmレベル)でウェハを移動させながら露光を行います。ウェハハンドラーの繰り返し精度(Repeatability)は±0.1mm以下が要求されます。

ウェハハンドリング装置の主要メーカーは、OHT/AMHSシステムではASYST Technologies(Murata Machinery傘下)・Daifuku、装置内ウェハハンドラーではBrooks Automation(Azenta傘下)・Rorze Corporation(ローツェ)・Kawasaki Robotics(川崎重工)などです。先端ファブの24時間自動無人化運用において、高信頼性なウェハハンドリングシステムは基盤インフラです。

設備の製造メーカー

ダイフク日本

半導体FAB向けAMHS(自動搬送システム)の世界的リーダー。OHT、Stockerなどのクリーンルーム搬送シ…

企業詳細を見る →
村田機械(Muratec)日本

半導体ファブ向けAMHS(OHT・ストッカー)と後工程実装周辺装置を手掛ける総合メーカー。Daifukuと並ぶ…

企業詳細を見る →
Azenta(旧 Brooks Automation)米国

半導体ウェハ搬送・保管自動化の老舗メーカー(旧Brooks Automation)。クリーンルーム向け搬送ロボ…

企業詳細を見る →

関連カテゴリ

工場インフラ

関連用語

FOUP(フープ)とは →クリーンルームとは →ファブインフラ設備とは →EFEM(装置フロントエンドモジュール)とは →ロードポートとは →OHT(天井走行式搬送車)とは →オリフラ・ノッチとは →反り(Bow・Warp)とは →

同じトピックの用語

ファブインフラ設備(排ガス・超純水・薬液供給)・ウェハ搬送・工場自動化 のトピックで関連する用語です。

FOSB(ウェハ出荷容器)とは →ストッカー(ウェハ自動保管装置)とは →AMHS(自動搬送システム)とは →パーティクル汚染(発塵管理)とは →

同じトピックの企業

Entegris米国シンフォニアテクノロジー日本MKS Instruments米国ローツェ(RORZE)日本Ultra Clean Holdings(UCT)米国Advanced Energy Industries米国

比較・違いを学ぶ

ドライ真空ポンプとターボ分子ポンプの違い
半導体製造装置の排気系は、大気圧から超高真空まで10桁以上の圧力範囲をカバーしなければなりません。単一のポンプでこれを賄うことはできないため、粗引きを担うドライ
FOSBとFOUPの違い(ウェハ搬送容器の比較)
FOSB(Front Opening Shipping Box)とFOUP(Front Opening Unified Pod)は、どちらも300mmウェハを2
300mmウェーハと200mmウェーハの違い(コスト・用途・設備の比較)
半導体製造ウェーハの直径(インチ数)はチップの製造コストと適用用途を大きく左右します。300mm(12インチ)ウェーハは先端ロジック・DRAM・NANDの大量生
← 用語集に戻る