GLOSSARY

オリフラ・ノッチとは

Orientation Flat / Notch
最終更新:2026-08-17ワイヤソー・スライシング装置ウエハ製造装置

オリフラ・ノッチとは?

オリフラ・ノッチとは、ウェハ外周に設けた結晶方位を示す目印です。200mm以下では直線状のオリフラ、300mmではV字のノッチが標準で、面積損失の小さいノッチへ移行しました。X線回折で方位を実測してから加工するため角度精度は数分以内に管理され、装置側ではEFEM内のアライナがこれを検出してウェハの向きを揃えます。

定義・解説

オリフラ(オリエンテーションフラット)とノッチは、ウェハの外周に設けられた結晶方位と表裏を示す目印です。円形のウェハは外形だけでは方位が分からないため、直線状に削り落とした平坦部(オリフラ)や、V字の切り欠き(ノッチ)を基準として、装置がウェハの向きを機械的・光学的に検出します。

200mm以下のウェハでは主にオリフラが使われ、長い主オリフラで結晶方位を、短い副オリフラの位置関係で導電型(p型/n型)と面方位を示す規格が用いられてきました。300mmウェハではノッチが標準です。オリフラは面積の損失が大きく、直径が大きくなるほどチップの取り数に響くため、切り欠きの小さいノッチへ移行しました。

ノッチ・オリフラの加工は、インゴットの外周研削と同じ段階で行われます。X線回折で結晶方位を実測してから研削位置を決めるため、方位精度は角度で数分以内に管理されます。この基準がずれると、後のリソグラフィでパターンが結晶方位に対して傾き、異方性エッチングの形状やへき開時の割れ方に影響が出ます。

装置側では、EFEM内のアライナがノッチを検出してウェハの回転方向を揃えてから、各処理ステーションへ搬入します。ノッチの形状精度が悪いと検出に失敗して搬送エラーとなり、装置が停止します。またノッチ部はエッジの中でも応力が集中しやすい箇所であり、面取り(ベベル)の品質が悪いとここから割れやパーティクルが発生します。

結晶方位そのものの選択もデバイス設計に関わります。MOSトランジスタでは界面準位の少ない〈100〉面が標準ですが、正孔の移動度は〈110〉面で高くなるため、キャリア移動度を狙って方位を選ぶ設計も存在します。ノッチはその方位を製造ラインの隅々まで伝える、単純だが不可欠な情報伝達手段です。

よくある質問(FAQ)

300mmウェハでオリフラではなくノッチを使うのはなぜですか?
オリフラは直線状に大きく削り落とすため、その分だけチップを作れる面積が失われます。ウェハが大口径になるほど損失が効いてくるため、切り欠きの小さいノッチへ移行しました。200mm以下では現在もオリフラが使われています。
ノッチは装置側でどう使われるのですか?
EFEM内のアライナが光学センサでノッチ位置を検出し、ウェハの回転方向を規定の向きに揃えてから各処理ステーションへ搬入します。ノッチの形状精度が悪いと検出に失敗して搬送エラーとなり、装置が停止する原因になります。

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