信頼性試験のサンプル数・LTPD 計算ツール
要点
故障ゼロで信頼度 R を信頼水準 CL で示すのに必要なサンプル数は n = ln(1−CL)/ln(R) で、信頼度99%・信頼水準90%なら230個、99.9%なら2,302個です。JEDEC の HTOL でよく使う「3ロット×77個=231個・故障0」は、信頼水準90%で LTPD 約1%に相当します。
目標の信頼度を示すのに必要なサンプル数
必要なサンプル数 n230個
判定230個を試験して故障が0個以下なら、信頼水準90%で信頼度99%以上
試験結果から言える不良率の上限(LTPD)
不良率の上限(信頼水準 90%)0.992%
言える信頼度の下限99.008%
JEDEC JESD47 の HTOL などでよく使う「3ロット×77個=231個・故障0」は、信頼水準90%で LTPD 約1% に相当します。
故障率(FIT)目標を示すのに必要な試験規模
必要なサンプル数591個
必要な等価デバイス時間 N·t·AF4.605×10⁷時間
χ²(90%, 自由度 2)4.605
故障が指数分布(故障率一定)に従うと仮定しています。加速係数は、試験条件(温度・電圧・湿度)と使用条件から加速係数の計算ツールで求めてください。
故障ゼロで示せる信頼度とサンプル数
| 信頼度 R | CL 60% | CL 90% | CL 95% | CL 90%・故障1個まで |
|---|---|---|---|---|
| 90% | 9 | 22 | 29 | 38 |
| 95% | 18 | 45 | 59 | 77 |
| 99% | 92 | 230 | 299 | 388 |
| 99.5% | 183 | 460 | 598 | 777 |
| 99.9% | 916 | 2,302 | 2,995 | 3,889 |
「故障ゼロ」でも信頼度100%とは言えない
抜き取り試験で故障が0個だったとしても、母集団の不良率が0であるとは言えません。言えるのは「不良率が p 以上なら、n 個すべてが良品になる確率は 1−CL 以下しかない」ということだけです。故障ゼロで信頼度99%を信頼水準90%で示すには230個、99.9%なら2,302個が必要で、要求する信頼度が1桁上がるとサンプル数もほぼ1桁増えます。
半導体の信頼性認定では、ロット間のばらつきを見るために3ロット以上から試料を取るのが原則です。故障率(FIT)の保証には、温度や電圧で加速した試験を行い、加速係数で使用条件に換算します。加速係数を大きくするほど少ない試料と短い時間で済みますが、使用条件では起きない故障モードを引き起こさないよう、試験条件には上限があります。
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