最終更新 2026-10-19

DPPMとは(テストエスケープ)

DPPM (Defective Parts Per Million)

DPPM(Defective Parts Per Million)とは、出荷100万個あたりの不良品数を表す品質指標で、テストをすり抜けて市場へ流出したテストエスケープの量を定量化します。民生では数百DPPMが許容される一方、車載では1桁DPPMが要求されます。カバレッジ向上やSLT追加で下げられますが、オーバーキル(良品の誤判定)とのバランス調整になります。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

DPPM(Defective Parts Per Million)とは、出荷した製品100万個あたりに含まれる不良品の数を表す品質指標です。テストをすり抜けて市場へ流出した不良、いわゆるテストエスケープの量を定量化したもので、顧客との品質保証契約における中心的な数値になります。

要求水準は用途で大きく異なります。民生機器では数百DPPMが許容される場合もありますが、車載向けでは1桁DPPM、機能安全に関わる部位では0 DPPMを目標として掲げるのが一般的です。1個の不良が事故につながりうる用途では、テストコストをかけてでも流出を抑える判断になります。

DPPMを下げる手立ては、テスト側と設計側の両方にあります。テスト側では故障カバレッジを上げる(縮退故障だけでなく遷移故障やIDDQも見る)、実使用に近い条件で検証するSLTを追加する、バーンインで初期不良を落とす、といった方法です。設計側では、DFT構造の充実とテスト容易性の確保が前提になります。

ただしテストを厚くすればコストが増え、さらにオーバーキル(良品を不良と誤判定する)のリスクも上がります。接触不良やノイズによる誤判定は、歩留まりを不当に下げるだけでなく、真の不良の統計を歪めます。DPPMの管理は、流出とオーバーキルの両方を睨んだバランス調整になります。

近年は、テスト結果の統計解析でこのバランスを取るアプローチが広がっています。同一ウェハ内の近傍ダイと比べて測定値が外れている個体を不良扱いにするPAT(Part Average Testing)や、良品履歴に応じて試験項目を増減させるアダプティブテストは、いずれもDPPMとテストコストの両立を狙った手法です。

図解

用途ごとに求められるDPPM(民生・産業・車載)
値は目安。テストをすり抜けた不良(テストエスケープ)の量を表す。

関連するデータ・ツール

計算・換算ツール信頼性試験のサンプル数・LTPD 計算ツール計算・換算ツール故障検出率と出荷不良率(DPPM)計算ツール

この用語を扱う職種

後工程(実装・テスト)プロダクトエンジニア(製品技術)後工程(実装・テスト)品質保証(QA・QC)エンジニア後工程(実装・テスト)顧客品質エンジニア(CQE)

よくある質問(FAQ)

DPPMはどのくらいが目標ですか?
用途で大きく異なります。民生機器では数百DPPMが許容される場合もありますが、車載向けでは1桁DPPM、機能安全に関わる部位では0 DPPMを掲げるのが一般的です。1個の不良が事故につながる用途では、コストをかけてでも流出を抑える判断になります。
テストを厚くすればDPPMは下がりますか?
下がりますが、コスト増とオーバーキル(良品を不良と誤判定する)のリスクが上がります。接触不良やノイズによる誤判定は歩留まりを不当に下げ、真の不良の統計も歪めます。流出とオーバーキルの両方を睨んだバランス調整が必要です。

設備の製造メーカー

関連する装置カテゴリ

同じトピックの用語

テスト装置・信頼性・劣化メカニズム のトピックで関連する用語です。

同じトピックの企業

エスペック日本Aehr Test Systems米国トリオテック・インターナショナルシンガポール東京精密(Accretech)日本Nordson米国FormFactor米国

比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. Texas Instruments「Reliability terminology」(2026/10/10 確認)