最終更新 2026-10-19

DUTボードとは(ロードボード)

DUT Board / Load Board

DUTボード(ロードボード)とは、ATEと被測定デバイスの間に置く製品専用のインターフェース基板です。単なる配線板ではなく信号品質を決める伝送線路であり、高速信号のインピーダンス整合と、電源の瞬時変動に応えるデカップリング設計が要求されます。マルチサイトでは全サイト等長・等インピーダンスにしないとサイト間の系統差が生じます。

目次6項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ

定義・解説

DUTボード(ロードボード、パフォーマンスボード)とは、ATE(テスタ)と被測定デバイス(DUT:Device Under Test)の間に置かれる専用のインターフェース基板です。テスタ側の汎用的なピンエレクトロニクスと、製品ごとに異なる端子配置とを橋渡しし、テストソケットやプローブカードを搭載する土台にもなります。

この基板は単なる配線板ではありません。テスト信号の品質を決める伝送線路そのものであり、高速デジタル信号ではインピーダンス整合・スタブの最小化・クロストーク抑制が、アナログ・RF測定では低ノイズと良好な高周波特性が要求されます。電源については、瞬時の大電流変動に応えるためのデカップリングコンデンサ群をDUT直近に配置する設計が不可欠です。

測定項目によっては、ボード上にリレーや基準抵抗、増幅回路といった追加部品を載せます。テスタが直接持っていない測定能力を、ボード側の回路で補うという考え方です。このためDUTボードは製品ごとに専用設計となり、新製品の立ち上げではボード設計と製作のリードタイムがテスト立ち上げの律速になることもあります。

マルチサイト測定では設計難度がさらに上がります。全サイトに対して等長・等インピーダンスの配線を引き、電源のインピーダンスも揃えなければ、サイト間の測定値に系統差(サイト間相関のずれ)が生じます。多層基板の層構成と配線経路の設計が、そのまま測定の再現性に直結します。

運用面では消耗品としての側面もあります。ソケットの着脱やコンタクトの繰り返しで基板のパッドやコネクタが摩耗し、接触不良の原因になります。テスト歩留まりが特定サイトで落ちたときは、まずDUTボードとソケットの状態を疑うのが定石です。

図解

ATEとDUTをつなぐ経路(テストヘッド・DUTボード・ソケット・DUT)
DUTボードは単なる配線板ではなく、信号の品質を決める伝送線路。

この用語を扱う職種

後工程(実装・テスト)プローブカードエンジニア後工程(実装・テスト)テストハードウェアエンジニア(ロードボード・ソケット)

よくある質問(FAQ)

DUTボードは何をする基板ですか?
ATEの汎用的なピンエレクトロニクスと、製品ごとに異なる端子配置とを橋渡しする専用インターフェース基板です。テストソケットやプローブカードを載せる土台であると同時に、テスト信号の品質を決める伝送線路そのものでもあります。
設計で特に重要な点は何ですか?
高速信号ではインピーダンス整合・スタブ最小化・クロストーク抑制、電源では瞬時の大電流変動に応えるDUT直近のデカップリング設計です。マルチサイトでは全サイトを等長・等インピーダンスで引かないと、サイト間に測定値の系統差が生まれます。

設備の製造メーカー

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