GLOSSARY

マルチサイト測定(同時測定数)とは

Multi-Site Test
最終更新:2026-09-01半導体テスト装置最終テスト装置

マルチサイト測定(同時測定数)とは?

マルチサイト測定とは、1台のテスタで複数チップを同時に測定する手法で、同時測定数(サイト数)は16・32・128並列といった規模になります。テストコストはほぼテスタの占有時間で決まるため、並列度を上げることが1個あたりコストを下げる最も直接的な手段です。テスタのリソース量、プローブカードの針数と平坦性、サイト間の測定値の系統差が制約になります。

定義・解説

マルチサイト測定とは、1台のテスタで複数のチップを同時に測定する手法です。同時に測る個数を「サイト数」と呼び、16並列・32並列・128並列といった規模で運用されます。テスト工程のコストはほぼテスタの占有時間で決まるため、サイト数を増やすことは1個あたりのテストコストを直接下げる最も効果的な手段です。

実現の前提は、テスタ側のリソースが並列分だけ用意されていることです。各サイトに対して電源(DPS)・デジタルピン・アナログ測定器を割り当てる必要があり、リソースが足りなければ並列度は上がりません。逆にリソースを潤沢に積めばテスタ本体が高価になるため、製品のピン数・測定項目とサイト数の組合せで最適点を探すことになります。

接触側にも制約があります。ウェハテストではプローブカードが同時測定数ぶんのダイに一括で針を当てられる必要があり、針数は数千本に達します。全ての針が均等な荷重で接触する平坦性(プレーナリティ)が保てなければ、接触不良が特定サイトだけに集中します。最終テストでは、ハンドラーが複数個を同時にソケットへ押し当てる機構と、その温度均一性が課題になります。

並列測定に固有の問題がサイト間相関です。サイトごとに配線長・電源インピーダンス・温度がわずかに違うため、同じチップを測っても測定値に系統差が出ます。これを放置すると、特定サイトだけ歩留まりが低い(あるいは不良を見逃す)状態になるため、サイト間差を定期的にモニタし、必要なら補正やハードウェアの調整を行います。

サイト数を上げると、テスタの占有時間は減る一方でインデックスタイム(接触・移動にかかる時間)の比率が上がります。テスト時間が短い製品ほどこの割合が効くため、単純に並列度を上げれば良いわけではなく、テスト項目・接触機構・ハンドラー動作を含めたトータルのスループット設計が必要になります。

よくある質問(FAQ)

サイト数はどこまで増やせますか?
テスタ側のリソースと接触機構が制約になります。各サイトに電源・デジタルピン・測定器を割り当てる必要があり、ウェハテストではプローブカードの針数(数千本規模)と全針の接触荷重を揃える平坦性が、最終テストではハンドラーの押し当て機構と温度均一性が上限を決めます。
サイト間相関とは何ですか?
サイトごとに配線長・電源インピーダンス・温度がわずかに異なるため、同じチップを測っても測定値に系統差が出る現象です。放置すると特定サイトだけ歩留まりが低い、あるいは不良を見逃す状態になるため、定期的にモニタして補正やハードウェア調整を行います。

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