GLOSSARY

プローブカードとは

Probe Card
最終更新:2026-09-01ウェハプローバー

定義・解説

プローブカード(Probe Card)とは、ウェーハ上に形成された半導体チップの電極パッドに極細の金属プローブ(針)を接触させ、電気的特性を検査するためのインタフェース治具である。ウェーハプロービング工程(前工程テスト)において、自動テスト装置(ATE)とウェーハの間に配置され、1回の接触(タッチダウン)で複数ダイを同時測定する「マルチDUT」テストを実現する。

プローブカードの主な種類には、カンチレバー型・垂直型・MEMSプローブ型がある。カンチレバー型は低コストで汎用性が高いが、ピッチ微細化への対応に限界がある。垂直型(Vertical Probe Card)は接触抵抗が均一で高周波特性に優れ、先端ロジックやメモリのテストに広く使われる。MEMSプローブ型は1μmオーダーの極細ピッチに対応可能で、3nm/2nmノード向けに需要が伸びている。

プローブカード市場は、FormFactorが世界シェアトップを維持している。ウェーハの微細化・大口径化(300mm主流、450mmへの移行議論)に伴い、プローブカードのピン数は数千から数万本規模へと増大している。HBMなど3Dスタックメモリのテストでは、電極間隔(ピッチ)が55μm以下の超微細プローブが要求される。

プローブカードのコストは1枚数十万円から数百万円に及び、消耗品として定期的な交換が必要なため、半導体テストの主要コスト要因のひとつとなっている。プローブ針の摩耗管理(クリーニング・研磨サイクル)や接触信頼性の維持が生産効率に直結する。針先の状態をインライン計測するシステムも普及している。

次世代課題として、Gate-All-Around(GAA)トランジスタを搭載する2nm以降のチップでは、テストパッドレイアウトの変更とプローブピッチのさらなる微細化が求められる。また、チップレット設計の普及により、KGDテストのためのウェーハレベルプロービングの重要性が増し、プローブカード設計の複雑度は年々高まっている。

この用語を扱う職種

後工程(実装・テスト)テストエンジニア(半導体後工程)

設備の製造メーカー

FormFactor米国

プローブカード・ウェハプローバの世界的リーダー。先端ロジック・DRAM・3D-IC向け超高精度電気テストインタ…

企業詳細を見る →
アドバンテスト日本

半導体テスト装置(ATE)市場で世界シェア50%超のリーダー。SoC、メモリ、パワー半導体の包括的テストソリュ…

企業詳細を見る →
Teradyne(テラダイン)米国

ATE(自動テスト装置)の世界大手。SoC・メモリ・車載・産業向けに幅広いテストプラットフォームを展開し、アド…

企業詳細を見る →

関連カテゴリ

ウェハプローバー

関連用語

ATE(自動テスト)とは →KGD(良品ダイ)とは →バーンインとは →システムレベルテストとは →ウェハテスト(プロービング工程)とは →マルチサイト測定(同時測定数)とは →テストソケット(コンタクタ)とは →

同じトピックの用語

テスト装置 のトピックで関連する用語です。

半導体テストとは →ウェハプローバーとは →テストハンドラーとは →最終テスト(パッケージテスト)とは →DUTボード(ロードボード)とは →ATPG(自動テストパターン生成)とは →故障カバレッジとは →縮退故障モデルとは →

同じトピックの企業

Cohu米国東京精密(Accretech)日本TechnoprobeIT日本マイクロニクス日本ISC(アイエスシー)韓国LEENO Industrial(リノ工業)韓国

比較・違いを学ぶ

ウェハテストと最終テストの違い(半導体テスト工程比較)
ウェハテスト(Wafer Test / CP:Circuit Probe)はウェハ状態のままプローバーで各ダイの電気特性を測定し、不良ダイを封止前に弾く工程です
ATPGとBISTの違い(テストパターンをどこで作るか)
どちらもDFT(テスト容易化設計)の枠組みに属する技術ですが、テストの実行主体が外にあるか内にあるかという点で対照的です。実際のSoCでは両者を組み合わせ、メモ
HTOLとバーンインの違い
どちらも高温で電圧をかけて動作させる試験のため混同されがちですが、位置づけはまったく違います。片方は製品の選別工程であり、もう片方は設計・プロセスの信頼性を認定
← 用語集に戻る