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最終更新 2026-10-28

ポアソン方程式とは(半導体)

Poisson's Equation

ポアソン方程式とは、電荷の分布とそれが作る電位の形を結びつける方程式で、d²φ/dx²=−ρ/εと書きます。半導体ではキャリアとイオン化した不純物の電荷から電位を求め、pn接合の空乏層では電界が直線的に、電位が放物線の形になります。デバイスシミュレーションの基本の式です。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

ポアソン方程式とは、空間にある電荷の分布と、それが作る電位(電圧)の形を結びつける方程式で、1次元ではd²φ/dx²=−ρ/εと書きます。φは電位、ρは電荷密度、εは誘電率です。電荷があると電位の曲がり方(2回微分)が変わるという関係で、電磁気学の基本法則(ガウスの法則)から導かれます。

半導体では、電荷密度ρを、正孔の密度p、電子の密度n、イオン化したドナーND⁺とアクセプタNA⁻を使ってρ=q(p−n+ND⁺−NA⁻)と書きます。pn接合の空乏層ではキャリアがほとんどいなくなり、イオン化した不純物の電荷だけが残るため、ポアソン方程式を解くと、電界が直線的に、電位が放物線の形に変化することが分かります。ここから空乏層の幅や内蔵電位、接合の容量が求められます。

トランジスタの設計に使われるデバイスシミュレーション(TCAD)は、ポアソン方程式と、電子と正孔の連続の式、電流の式を組み合わせて、数値的に解くことでデバイスの中の電位とキャリアの分布を計算しています。MOS構造の空乏層やしきい値電圧、バンドの曲がりも、ポアソン方程式から導かれる基本的な結果です。

図解

電荷密度の設定、1回積分で電界、2回積分で電位、境界条件から空乏層の幅を求める流れ

図をタップで2倍に拡大

d²φ/dx²=−ρ/ε(1次元)。

よくある質問(FAQ)

ポアソン方程式から空乏層の幅はどう求めますか?
空乏層の中ではイオン化した不純物の電荷だけが残るとみなし(空乏近似)、ポアソン方程式を2回積分して電位の差が内蔵電位と加えた電圧の和になる条件から求めます。片側が非常に濃い接合では、幅はW=√(2ε(Vbi−V)/qN)となり、不純物の濃度が低いほど広くなります。
ポアソン方程式とラプラス方程式の違いは何ですか?
ラプラス方程式は、電荷がまったくない場所でのポアソン方程式(右辺が0)です。電荷がない絶縁膜の中ではラプラス方程式が成り立ち、電位は直線的に変化します。半導体のように電荷がある場所ではポアソン方程式を使います。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. 山形大学 廣瀬研究室「第3章 pn接合ダイオード」(2026/10/28 確認)