現像液・リンス液メーカー4社
現像液・リンス液は、露光したレジストの可溶部を溶かし出してパターンを顕在化させる薬液と、その後に洗い流す純水系の薬液です。ポジ型レジストでは2.38%のTMAH水溶液が事実上の標準となっており、濃度・温度・供給方法のわずかな差が線幅に直接効きます。リンスでは、乾燥時の表面張力で微細パターンが倒れる問題があるため、界面活性剤を含むリンス液で表面張力を下げる対策が取られます。装置ではなく薬液側の工夫で解像限界を押し広げてきた領域です。
主要特徴
スペック比較
このページの製品は種類が異なります。まず種類で絞り込み、同じ種類の製品どうしを比較してください。
| 種類 | メーカー | 製品 | 主要用途 |
|---|---|---|---|
| TMAH 現像液 | 東京応化工業(TOK) | NMD-3(TMAH 2.38% 現像液) | — |
| トクヤマ(Tokuyama) | 高純度 TMAH 現像液 | フォトレジスト現像・シリコンエッチング | |
| リンス液・希釈溶剤 | 関東化学(Kanto Chemical) | EL グレード リンス液・現像液 | 現像後リンス・パターン洗浄 |
TMAH 現像液:2製品の比較
| 項目 | 東京応化工業(TOK)NMD-3(TMAH 2.38% 現像液) | トクヤマ(Tokuyama)高純度 TMAH 現像液 |
|---|---|---|
| 主成分 | TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム) | TMAH |
| 濃度 | 2.38 wt%(標準) | 2.38 wt%/濃縮グレード |
| 供給形態 | 希釈済み液・濃縮液 | ドラム・コンテナ・バルク |
1製品だけが掲載している項目(4件)
| 適用レジスト | i 線・KrF・ArF・EUV ポジ型 | — |
|---|---|---|
| 管理指標 | 濃度安定性・金属不純物・パーティクル | — |
| 金属不純物 | — | ppb ~ ppt オーダーで管理 |
| 主要用途 | — | フォトレジスト現像・シリコンエッチング |
※ スペックは各メーカーの公開情報に基づく参考値です。メーカーが公表していない項目は「—」としています。正確な仕様はメーカーへお問い合わせください。
代表製品・スペック
NMD-3(TMAH 2.38% 現像液)
水酸化テトラメチルアンモニウム 2.38% の標準現像液。ポジ型レジストの露光部だけを溶かす濃度として業界のデファクトになっている。
| 主成分 | TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム) |
| 濃度 | 2.38 wt%(標準) |
| 適用レジスト | i 線・KrF・ArF・EUV ポジ型 |
| 管理指標 | 濃度安定性・金属不純物・パーティクル |
| 供給形態 | 希釈済み液・濃縮液 |
高純度 TMAH 現像液
トクヤマの高純度 TMAH。金属不純物を極限まで下げることで、現像後のパターン欠陥とデバイス汚染を抑える。
| 主成分 | TMAH |
| 濃度 | 2.38 wt%/濃縮グレード |
| 金属不純物 | ppb ~ ppt オーダーで管理 |
| 主要用途 | フォトレジスト現像・シリコンエッチング |
| 供給形態 | ドラム・コンテナ・バルク |
EL グレード リンス液・現像液
関東化学の電子工業用(EL)グレード薬液。現像後のリンスや希釈に使う超純水系・有機系の液を、不純物管理付きで供給する。
| 対象薬液 | 現像液・リンス液・希釈溶剤 |
| グレード | EL(電子工業用)グレード |
| 管理指標 | 金属不純物・パーティクル・有機物 |
| 主要用途 | 現像後リンス・パターン洗浄 |
| 供給形態 | ボトル・ドラム・コンテナ |
※ スペックは公開情報に基づく参考値です。正確な仕様はメーカーへお問い合わせください。
メーカー
4社の主要メーカー
フォトレジスト専業の老舗メーカー。KrF〜ArF〜EUVと各世代のレジスト開発を継続し、現像液・洗浄剤などのプロセス薬品も手がける。
- •フォトレジスト専業メーカーとして70年超の実績
- •KrF〜EUV全世代対応のレジスト開発力
超高純度試薬・プロセス化学品の専業メーカー。半導体ウェハ洗浄薬液(SPM・SC1・SC2・DHF等)・CMP薬液・フォトレジスト剥離液を高純度で供給。電子グレード薬液で日本の半導体製造の基盤を支える老舗企業。
- •電子工業用高純度薬品で業界標準の品質
- •洗浄・エッチング・CMP全工程の薬品ラインナップ
多結晶シリコン(ポリシリコン)・電子工業用シリカ・高純度HClガスの日本有数のサプライヤー。半導体・太陽電池製造に不可欠なポリシリコンの世界上位メーカーであり、日本国内の一貫生産体制を持つ。
- •ポリシリコン生産量で世界上位(年産数千トン)
- •電子工業用シリカで高い市場シェア
2023年に昭和電工と日立化成が統合して発足した半導体材料の総合メーカー。CMPスラリー・半導体封止材・エピタキシャルウェーハ・SiCエピウェーハを主力とする。
- •CMPスラリー(High-Purity Colloidal Silica)で世界上位シェア
- •SiCエピタキシャルウェーハで国内最大手。パワー半導体市場の拡大を追い風に