事業・サプライチェーン
半導体の知財(特許)エンジニア
最終更新:2026-09-28
この職種は何をするのか
半導体の知財(特許)エンジニアは、自社の研究開発の成果を特許として権利化し、他社の特許を侵害していないかを調べ、必要に応じてライセンスや紛争に対応する職種です。半導体は1つの製品に数千件の特許が関わるといわれる分野で、製造装置・デバイス構造・パッケージ・回路設計のそれぞれで特許の取り合いが続いています。技術の中身を理解したうえで、それを権利の言葉に置き換える仕事です。
仕事内容
発明の発掘と出願
研究者・技術者から開発内容を聞き取り、特許になる発明を見つけ出して、出願書類の作成を特許事務所と進めます。権利範囲をどこまで広く取れるかが腕の見せどころです。
他社特許の調査
新製品や新技術について、他社の特許に抵触しないかを調べます。GAA・ハイブリッド接合・EUVのように競争の激しい技術では、調査の範囲も膨大になります。
特許紛争とライセンス
他社からの警告や訴訟に対応し、クロスライセンスの交渉に関わります。半導体では大手企業同士の包括的なライセンス契約が一般的です。
技術動向の分析
特許の出願動向から、競合がどの技術に力を入れているかを分析し、研究開発の方向づけに活かします。
担当する工程・装置
必要になる知識・用語
主な企業
よくある質問
弁理士の資格は必要ですか?
企業の知財部門では必須ではありませんが、持っていると評価されます。技術者として数年働いてから知財部門に移り、働きながら弁理士を目指す人も多くいます。
技術の知識はどこまで必要ですか?
特許の明細書を読み、発明の要点と他社技術との違いを判断できるレベルが必要です。半導体の知財担当は、電気・物理・化学など理工系の学位を持つ人がほとんどです。
設計資産の「IP」とは違うのですか?
違います。回路設計で使う「IPコア」は再利用できる設計データのことで、ここで扱う知的財産(特許)とは別の意味です。ただしIPコアのライセンス契約でも特許の扱いが論点になることがあります。