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最終更新 2026-10-28

ケミカルフィルタとは(化学吸着フィルタ)

Chemical Filter

ケミカルフィルタとは、空気の中の分子の形の汚染物質(AMC)を、吸着や化学反応で取り除くエアフィルタです。粒子を取るULPAフィルタでは取れない汚染物質を対象にし、有機物には活性炭、アミンには酸を染み込ませた濾材などを使い分けます。吸着できる量に限りがあるため、濃度を測って交換の時期を管理します。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

ケミカルフィルタとは、空気の中に気体の分子の形で含まれている汚染物質(分子状汚染物質:AMC)を、吸着や化学反応で取り除くためのエアフィルタです。ULPAフィルタやHEPAフィルタは粒子を取り除くためのもので、分子の大きさの汚染物質は素通りしてしまうため、それを取り除く専用のフィルタとして使われます。

取り除きたい汚染物質の種類に合わせて、濾材を使い分けます。有機物には活性炭、アンモニアやアミンのような塩基性の物質には酸を染み込ませた活性炭やイオン交換の繊維、酸性の物質にはアルカリを染み込ませた濾材を使います。これらを組み合わせて、外気を取り入れる空調機、天井のFFU、ウェハの保管庫(ストッカー)、装置の前のEFEMなどに取り付けます。

ケミカルフィルタは、粒子のフィルタと違い、吸着できる量に限りがあり、使ううちに性能が落ちて、ある時点から汚染物質が通り抜け始めます(破過)。そのため、フィルタの前後の空気の汚染物質の濃度を測ったり、使用時間で交換の時期を決めたりして管理します。アミンは化学増幅型レジストのパターンの不良を、酸性のガスは配線の腐食を起こすため、工程に合わせた汚染物質の管理が重要です。

図解

有機物、塩基、酸の分子状汚染物質と、それぞれを取り除く濾材の組み合わせ

図をタップで2倍に拡大

空調機・FFU・ストッカー・EFEMなどに取り付ける。

よくある質問(FAQ)

ケミカルフィルタとULPAフィルタの違いは何ですか?
ULPAフィルタは空気の中の微粒子を繊維で捕まえるフィルタで、気体の分子は素通りします。ケミカルフィルタは、アンモニアやアミン、酸性のガス、有機物などの分子を、吸着や化学反応で取り除くフィルタです。半導体の工場では、両方を組み合わせて使います。
ケミカルフィルタの破過とは何ですか?
フィルタが吸着できる量の限界に近づき、取り除くはずの汚染物質がフィルタを通り抜け始める状態です。粒子のフィルタは目詰まりで圧力の損失が上がって分かりますが、ケミカルフィルタは見た目では分からないため、前後の濃度の測定や使用時間で交換の時期を管理します。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. ニチアス「分子状汚染物質除去用ケミカルフィルター「ケミカルガード HA/HT」(ニチアス技術時報 2014 No.3)」(2026/10/28 確認)
  2. 日本エアーテック「クリーンルーム機器の分子状(ケミカル)汚染対策(TECHNICAL REPORT No.076)」(2026/10/28 確認)