デザインウィンとは、自社の半導体が顧客の製品の設計に採用が決まることです。半導体は部品単体で売れるのではなく、顧客の機器の回路設計に組み込まれて初めて継続的な注文につながります。採用が決まった時点ではまだ売上は立たず、顧客の製品が量産に入ってから数量が出てくるため、将来の売上を示す先行指標として扱われます。
採用から量産までの期間は分野で大きく違います。スマートフォン向けなら1年程度ですが、車載向けでは機器の開発期間が長く、採用決定から量産まで3〜5年かかることもあります。そのかわり、いったん採用されると機器の生産が続く限り長く使われ、車載では10年以上続く場合もあります。
採用を勝ち取るまでの過程を支えるのがFAEや技術営業です。評価用の基板と資料を渡し、顧客の設計者が動かす段階で出る疑問に答え、不具合があれば自社の設計部門へ戻します。価格だけでなく、サポートの質、供給の安定性、長期供給の約束が判断材料になります。