NPIとは、新しい製品を設計の完了から量産出荷までこぎ着ける一連の立ち上げ活動のことです。半導体では、テープアウトしたデータでマスクを作り、試作ウェハを流し、電気特性とテストの結果を確認し、信頼性試験に通し、量産条件を固めるまでが含まれます。設計・製造・テスト・品質・調達がそれぞれ担当を持ち、それを横串で動かす役割としてプログラムマネージャが置かれます。
半導体のNPIが難しいのは、やり直しの費用と時間が大きいためです。先端ノードのマスク一式は数億円から十数億円かかり、試作が一巡するだけで数か月を要します。回路のバグが見つかって作り直す(リスピン)と、製品の市場投入が半年単位で遅れます。そのため各段階に関門を設け、次へ進んでよいかを判断しながら進めるやり方が一般的です。
立ち上げの終盤では、量産条件の認定(クオリフィケーション)と歩留まりの引き上げが並行します。計画どおりの歩留まりに届かないまま出荷時期だけが迫る、という場面が最も難しく、どこまでのテストで出荷を許すか、初期の供給量をどう割り振るかの判断が必要になります。