最終更新 2026-10-19

設備投資とは(半導体CapEx)

Semiconductor Capital Expenditure (CapEx)

半導体の設備投資(CapEx)とは、半導体メーカーが工場の建屋や製造装置に投じる資金のことです。最先端の工場1棟には数兆円規模が必要で、大部分は製造装置の購入に充てられるため、大手メーカーの投資計画は装置メーカーの先行きを読む材料になります。需要に応じて増減を繰り返し、シリコンサイクルの波を生みます。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

半導体の設備投資(CapEx:Capital Expenditure)とは、半導体メーカーが工場の建屋や製造装置、クリーンルームなどの設備に投じる資金のことです。半導体の製造は装置の価格が非常に高く、最先端のEUV露光装置は1台で数百億円規模、最先端の工場1棟の建設には数兆円規模の投資が必要になります。そのため、設備投資は半導体業界の動向を示す最も重要な指標の1つです。

設備投資のうち、大部分は製造装置の購入に充てられます。そのため、TSMCやSamsung、Intelなどの大手メーカーが決算で発表する設備投資の計画は、装置メーカーの受注や売上の先行きを読む材料になります。売上高に対する設備投資の比率(設備投資比率)は、業界全体ではおおむね2割前後から3割程度とされ、景気の波や技術の転換点で大きく変わります。

半導体の設備投資は、需要が伸びると一斉に増え、工場が立ち上がって供給が増えると市況が悪化して絞られる、という波を繰り返してきました(シリコンサイクル)。近年は、AI向けの需要や、各国の補助金による工場誘致(米国のCHIPS法、日本の経済安全保障の政策など)が投資を押し上げています。設備投資の発表から量産の開始までは1〜2年以上かかるため、需要の読み違いは供給過剰や不足につながります。

図解

需要の拡大から設備投資の増加、工場の立ち上げ、供給過剰と投資の抑制を繰り返す流れ
AIや補助金政策など、景気の波と別の要因で投資が動くこともある。

よくある質問(FAQ)

半導体の設備投資はなぜ装置メーカーの株価に影響するのですか?
半導体メーカーの設備投資の大部分は製造装置の購入に使われるため、投資計画が増えれば装置メーカーの受注と売上が増え、減れば落ち込むからです。TSMCやSamsungなど大手の設備投資の発表は、装置メーカーの業績の先行指標として注目されます。
設備投資比率とは何ですか?
売上高に対する設備投資の割合で、どれだけ売上を将来の生産能力に回しているかを示します。メモリや最先端のファウンドリは比率が高く、設計に特化したファブレス企業は工場を持たないため非常に低くなります。業界全体では景気の波に応じて変動します。

設備の製造メーカー

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出典・参考資料

  1. SEMI「Fab Forecasts Market Intelligence」(2026/10/19 確認)
  2. SEMI「Equipment Market Data」(2026/10/19 確認)