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最終更新 2026-10-28

到達圧力とは(到達真空度)

Ultimate Pressure

到達圧力(到達真空度)とは、真空ポンプやチャンバーを、ガスを入れずに十分長く排気したときに落ち着く最低の圧力です。ポンプが引く量と、壁からの放出ガスやリークで入ってくる気体の量のつり合い(p=Q/S)で決まります。高い真空では壁から出る水分が主な原因になることが多くあります。

目次7項目
  1. 定義・解説
  2. 図解
  3. よくある質問
  4. 設備の製造メーカー
  5. 関連用語
  6. 比較・違いを学ぶ
  7. 出典・参考資料

定義・解説

到達圧力(到達真空度)とは、真空ポンプやそれでつないだチャンバーを、ガスを入れずに十分長い時間排気し続けたときに、それ以上は下がらずに落ち着く最低の圧力のことです。ポンプの性能を表す値としてカタログに示されるほか、装置のチャンバーが正しく組み立てられ、汚れやもれがないかを確かめる目安にもなります。

チャンバーの圧力は、ポンプが気体を引く量と、チャンバーに入ってくる気体の量のつり合いで決まります。入ってくる気体には、壁や部品の表面から出てくる水分などの放出ガス、継ぎ目やバルブからのもれ(リーク)、ポンプ自身から逆流してくる気体があります。到達圧力はp=Q(入ってくる気体の量)/S(排気速度)で見積もれ、放出ガスやリークを減らすほど低くなります。

高い真空の装置では、多くの場合、壁から出てくる水分が到達圧力を決めています。そのため、チャンバーを加熱して水分を追い出すベーキングや、表面を磨いて面積を減らす処理、放出ガスの少ない材料の選択が行われます。到達圧力に達するまでの時間や、その後の圧力の上昇の速さを日常的に記録しておくと、Oリングの劣化やリークの発生をいち早く見つけられます。

図解

放出ガス、リーク、ポンプの排気のつり合いで到達圧力が決まる仕組み

図をタップで2倍に拡大

高真空ではベーキングで水分を減らすと到達圧力が下がる。

よくある質問(FAQ)

到達圧力が下がらないときは何を疑いますか?
まずリーク(Oリングの傷や締め付け不足、継ぎ目のもれ)、次に壁や部品からの放出ガス(大気にさらした後の水分、汚れ、新しい部品)、ポンプの劣化を疑います。圧力上昇法で圧力の上がり方を調べたり、ヘリウムリークテストや残留ガス分析計で原因を絞り込んだりします。
カタログの到達圧力と実際の装置の圧力が違うのはなぜですか?
カタログの値は、ポンプの入り口を閉じた理想に近い条件で測った値です。実際の装置では、チャンバーの壁からの放出ガス、配管のコンダクタンス、リークがあるため、到達圧力はカタログの値より高くなるのがふつうです。

設備の製造メーカー

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比較・違いを学ぶ

出典・参考資料

  1. アルバック「油回転真空ポンプ|製品情報」(2026/10/28 確認)